順帝(じゅんてい)とは、劉宋の8代目にして最後の皇帝。姓は劉(りゅう)、諱は準(じゅん)。
469年8月8日に宋の明帝の三男として生まれる。477年、兄の後廃帝を殺した蕭道成に擁立された。当然ながら傀儡皇帝であり、479年5月27日に蕭道成に禅譲させられた。ここに武帝から約60年に渡って続いてきた南朝宋(劉宋)は亡び、南朝斉の時代が幕を開けた。1ヶ月後の6月23日、後顧の憂いを断つために蕭道成は刺客を送って劉準を暗殺した。享年10。自分の運命を悟った劉準は「生まれ変わっても皇帝の家にはうまれたくない」という悲惨な言葉を遺したという。
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