穆帝(ぼくてい)とは、東晋の5代目皇帝。姓は司馬(しば)、諱は聃(たん)。
343年、東晋の康帝の長男として生まれる。翌年に父が崩御すると、僅か1歳で帝位を継いだ。穆帝はまだ幼かったため大叔父の司馬昱らが補佐をした。この時期の東晋は、将軍桓温らの活躍により蜀の成漢を滅ぼし洛陽を奪還するなど対外政策では攻勢に出た。361年7月10日に崩御。享年19。穆帝には男子がいなかったため、従兄弟の司馬丕が後を継いだ。