成化帝

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憲宗成化帝(けんそうせいかてい)とは、の9代目皇帝である。姓は(しゅ)、見深(けんしん)。

1447年12月9日正統帝の長男として生まれる。土木の変で父がモンゴルに捕えられ、叔父の景泰帝が急遽帝座に着くと一時太子の座を廃されるが、その後正統帝(→天順帝)の復位により再び皇太子となった。1464年に父が崩御し成化帝となる。即位当初は北京包囲戦で活躍した于謙らの名誉回復を行うなど、政務に励み将来を嘱望されたが、19歳年上の乳母万貴妃を寵愛するようになり次第に暗君化。政務を万貴妃や宦官のスパイ機関に任せ、自身は道教にのめり込んだ。嫉妬深い性格の万貴妃は自分以外の皇妃が妊娠すると堕胎、もしくは母子もろとも暗殺させていたため成化帝には後継が出来なかった。しかし、これを察知した宦官の手で皇子が一人救い出されており、これを知った万貴妃は怒りのあまり死亡、彼女の死に打ちのめされた成化帝も1487年9月9日に崩御した。享年39。この生き残った皇子が弘治帝として後を継いだ。