雍正帝
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世宗雍正帝(せいそうようせいてい)とは、清の5代目皇帝。姓は愛新覚羅(あいしmんかくら)、諱は胤禛(いんしん)。
1678年12月13日に生まれる。父は康熙帝、母は徳妃ウヤ。八旗で軍人としてのキャリアを積み、1722年、父帝の崩御に際して世継ぎに指名され、45歳で清の皇帝に即位した。雍正帝の母は下級軍人の家の出だったため後ろ盾が弱く、当初は彼の王位継承に大して不満は紛糾した。雍正帝は兄弟への徹底的な粛清によりこれを封じ、1732年に軍機処を設置して軍事に関する閣僚の影響力を排した。
父・康熙帝と共に勤勉かつ有能で、毎日4時間睡眠を続けて政務に励み、家柄に囚われず優秀な官吏を積極的に登用した。また、父の時代に始まった地丁銀制を全国的に施行し、奴隷身分を事実上廃止した。外政ではチベットへの支配を拡大、ロシア帝国とはキャフタ条約を結んだ。他方、典礼問題から1723年にキリスト教の布教を全面的に禁止した。1735年10月8日に崩御。享年56。4男の弘暦が乾隆帝として後を継いだ。