廃帝豫章王(はいていよしょうおう)とは、南朝梁の3代目皇帝。姓は蕭(しょう)、諱は棟(とう)。
生年は不詳。武帝の曾孫で、祖父は昭明太子。551年、侯景の乱により実権を掌握した侯景は簡文帝を廃し、幼い蕭棟を帝位につけた。その数ヶ月後に侯景に禅譲させられたが、まもなく蕭繹率いる反侯景軍によって建康が陥落。蕭棟は侯景の命により脱出用の船を沈められ溺死した。蕭繹が元帝として帝位を継いだ。