2011年
2011年(にせんじゅういちねん)は、2000年代の11年目のことであり、日本の元号では平成23年にあたる。日本の天皇は上皇明仁である。
日本の出来事
1月
2月
3月
- 3月11日 - この日14時46分頃、東北地方の三陸沖でマグニチュード9.0の強い地震(東北地方太平洋沖地震・東日本大震災)が発生、岩手県・宮城県・福島県が壊滅的な被害を受ける。その地震が引き金となって東京電力福島第一原子力発電所で爆発事故が起こる。
- 3月12日 - JRグループ一斉ダイヤ改正。
4月
5月
6月
7月
8月
- 8月1日 - クリムゾンガールズ 囚われた女探偵たちが発売。
- 8月21日 - アイドルグループ乃木坂46結成。
9月
- 9月 - 2011年紀伊半島豪雨。
- 9月7日 - Aimerがメジャーデビュー。
10月
11月
12月
続くJRAのメディア戦略見直し
日本中央競馬会(JRA)は、この年の7月24日正午を刻限とするテレビジョン放送の完全デジタル化を睨み、前年に続いてメディア戦略を大幅に見直した。
- テレビ
前年は日曜に放送されているフジネットワークの中継番組が見直されたが、この年はより抜本的な改革が行われる。
それまで全国独立UHF放送協議会加盟局(独立U局)が放送してきた中継番組が原則として全て打ち切られ、独立系BSデジタル民放局の日本BS放送(BS11デジタル)による新番組『BSイレブン競馬中継』に移行することとなった[1]。独立U局[2]については在京キー局の放送時間帯前(原則土曜・日曜14時台)には『BSイレブン競馬中継』を『JRA競馬中継』に改題し放送、キー局枠後はBS11デジタルとは尺が合わないこともあり30分の別枠で自主制作番組『中央競馬中継』が復活したものの、ネットワークはテレビ埼玉、千葉テレビ放送及びテレビ神奈川の3局だけとなる[3]。京都放送は歴史的経緯からテレビ大阪が配慮して中継放送を行っていなかった事情もあり、テレビ東京『ウイニング競馬』に相当する番組として新たに『うまDOKI』を開始するものの、放送枠は従前より大幅に削減された[4]。
独立U局制作で放送されてきたダイジェスト番組についても、原則としてBS11デジタル『うまナビ!イレブン』に移行する。
民放の中央競馬中継では、大半で主催者のJRAがメインスポンサーでもあり、ところによってはJRAのCMが番組中何度も放送されている。このためJRAのメディア戦略見直しが各局の編成にも少なからず影響を与えており、この年開始の新番組についてはいずれもJRAからプレスリリースが行われた。[1][4]『BSイレブン競馬中継』はBSフジ『競馬大王』の末期に近く、進行役は競馬場へは行かずに放送局で番組を進行。中継映像はグリーンチャンネルでも流されるJRAの公式映像が使われる。かつてのプロ野球のように、レース映像の権利に関する対応を年々厳しくしている影響とみられる。[5]
- この動きは地方競馬にもみられるものであり、NRAは2010年、各競馬場のCMに代えて地方競馬の統一インターネットサイト「KEIBA.GO.JP」のCMを放送している。関連サイトで過去のレース動画配信を実施。
その余波は、従前ある程度自主性が尊重されてきたフジネットワークにも及んでいる。
- フジテレビジョンでは『みんなのKEIBA』アンカーを務めていた川合俊一が2010年の有馬記念当日で降板したものの、コスト削減のため新キャストは迎えられず、残ったメンバーで番組を進めることになった[6]。
- 関西テレビ放送では『競馬beat』サイトで過去の重賞レース実況を配信しているが、2010年の菊花賞以降PCサイトのみでの提供となった。ケータイサイトでは「秋華賞をもって更新終了」した旨アナウンスされている。[7]
これに加え完全デジタル化後は、10月にJRAが出資する外郭団体が運営しそれまでスカパー!・CATVのみでの放送となっていたグリーンチャンネルについても、BSデジタルでの有料放送を開始することが決まっている。スカパー!・CATV同様原則として未成年者の視聴は不可能で、かつ受信機器の製造時期によっては受信できないケースもあるが、前述の事象と併せ、経営資源の再配分を進め馬券売り上げ以外の収入を確保することを狙う。
- プロモーション
この年のプロモーションは2010年12月9日に発表された[8]。特に注目されるのは、かつて程競馬をやらなくなっていたいわゆる「休止ファン」向けへのプロモーションを実施することである。
中央競馬未経験層や新規ファン向け年間キャンペーンについては『CLUB KEIBA』のキャッチフレーズが引き続き使用され、4年目に突入することになった。ただしクラブメンバーは「JRAナビゲーター」と名を変え、桐谷健太・吉高由里子・佐藤健の3人を起用し全面刷新する。CMソングはTHE BLUE HEARTSの『終わらない歌』[9]。テレビ西日本など一部では既に有馬記念当日のレース終了後から“プレCM”の放送を開始している。
「休止ファン」向けは2本立てとし、前年までのブランド広告枠をターゲットを絞る形で利用する。
- 平時は、2001年のブランド広告だった『最後の10完歩』をハイビジョン化して10年ぶりに復活させる。CMソングは当然のことながら小田和正の『woh woh』が復活[10][8]。
- GI競走施行時期には、主に1990年代を中心としたGI競走を題材としそれに纏わるドラマを描くことで、「休止ファン」の競馬への参加意欲を刺激し競馬への“復帰”を目指すとしている。この場合のCMソングはT-REXの『20th century boy』[8]。
世界の出来事
1月
2月
- 2月11日 - ホスニー・ムバーラク政権が崩壊し、軍最高評議会が暫定統治を開始する。
3月
4月
5月
- 5月1日 - オサマ・ビンラディンがアメリカ軍により殺害される。
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
フィクションのできごと
映画
- 4月4日 - のび太が無断で注文した「ミニドラ」が、のび太の悪筆のせいでこの日の野比家に届いてしまう。(『ミニドラSOS!!』)
- 不明 - ニューヨークをはじめとする北アメリカ大陸東部一帯を大地震が直撃し、大規模な地盤沈下が発生。それから1週間後には南北アメリカ大陸が沈没する。その後は中国大陸、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸といった日本列島以外のほとんどの陸地が沈没してしまい、生き残った各国首脳を含む多くの難民が世界中から日本へ殺到する。(『日本以外全部沈没』)
特撮
- 2月20日 - 五色田功・五色田美都子がトジテンドによって誘拐される。(『機界戦隊ゼンカイジャー』)
ドラマ
- 4月22日 - リバー・ソングが歴史の固定ポイントであるドクター殺害を阻止したため時空間が崩壊、この日が永遠に続き歴史上のすべての事象が同時進行することとなる。(『ドクター・フー』シリーズ6)
- 12月25日 - 「クリスマス警官射殺事件」発生。同月30日には同じ犯人により誘拐事件発生。警視庁が警察庁警備局の指揮、監督のもと事件の捜査にあたる。(『相棒』season10元日スペシャル)
- 不明 - ジャック・ハークネスが不死身でなくなる。一方でジャック以外の全人類が不死身になり、地球は大混乱に陥る。(『秘密情報部トーチウッド』シリーズ4)
- 不明 - ロンドン地下に潜伏していたサイバーマンがサイバーキングを新たに作り、地上の征服を目論む。(『ドクター・フー』シリーズ6)
アニメ
- 11月30日 - 天才子役である星川リリィ(本名: 豪正雄)が、精神的ショックによる心臓麻痺のため死去(死因は過労死)。享年12。(『ゾンビランドサガ』)[11]
- デストロン破壊大帝ガルバトロンが地球の氷山でサイバトロンヘッドマスターに敗北する。(『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』)
漫画
- 3月 - 大震災によりM県S市杜王町の海岸から内陸へ数百mの地点で『壁の目』が出現。『壁の目』付近の地中から出てきた身元不明の少年を広瀬康穂が発見し「東方定助」と命名する。(『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』)
- 11月 - 空条徐倫、空条承太郎を誘き寄せるプッチ神父の策略により、「州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所」(略称「G.D.st刑務所」、通称「水族館」)に収監される。(『ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャン)』)
ゲーム
- 2月 - 東スラブ共和国の内戦が終結。米露合同の暫定政府が樹立。(『バイオハザード ダムネーション』)
- 3月 - 海上都市「セントラルアイランド」にて大地震が発生。地震発生から3日後、セントラルアイランドは完全に水没。(『絶体絶命都市3 -壊れゆく街と彼女の歌-』)
- 6月 - アメリカで行われたショーのカンファレンスでアッソルートのコンセプトカー「プロメッサ」が登場。復活がアナウンスされ、半年後に市販バージョン、レースバージョンが開発される。(『リッジレーサー』)
- 不明 - 香港の投資会社 ジーファが自動車会社としてのジーファを創設する。(『リッジレーサー』)
- 不明 - 米日露合同の「火星有人探査計画」が行われ、ジョナサン・イングラムら5名の宇宙飛行士が人類初の火星着陸を成功させる。(『ポリスノーツ』)[12]
小説
- 4月 - 4月2日、北朝鮮から侵入してきた「高麗遠征軍」を名乗る武装コマンド部隊が福岡市一帯を占領、日本からの独立を宣言する。しかし4月11日、何者かの破壊工作によって遠征軍は全滅し、その目論見は失敗に終わる。(『半島を出よ』)
- 8月30日 - アドルフ・ヒトラーがベルリン市内の空き地で復活する。(『帰ってきたヒトラー』)[13]
- \/11月 - ズッコケ三人組たちのかつての恩師である宅和源太郎が脳溢血のため死去。享年88。(『ズッコケ中年三人組Age46』)
- 不明 - アゼルバイジャン共和国の認知科学者イムラン・イスマイロフらの実験により、被験者全員が超能力を獲得。その後、超能力者の数が世界の総人口の0.3%にまで増加。(『新世界より』)[14]
- 不明 - 北部合衆国のアマチュア天文家アレン・チャンドリスが、自作した電波望遠鏡でカシオペア座方面から放たれた地球外知性体からのものと思われる信号を傍受する。(『アースライズ』)[15][16]
主要国の世界首脳
- アメリカ - 大統領:バラク・オバマ
- ブラジル - 大統領:ジルマ・ルセフ
- イギリス - 国王:エリザベス2世 首相:デーヴィッド・キャメロン
- ドイツ - 大統領:クリスティアン・ヴルフ 首相:アンゲラ・メルケル
- フランス - 大統領:ニコラ・サルコジ
- イタリア - 大統領:ジョルジョ・ナポリターノ 首相:シルヴィオ・ベルルスコーニ - マリオ・モンティ
- ロシア - 大統領:ドミートリー・メドヴェージェフ 首相:ウラジーミル・プーチン
- インド - 大統領:プラティバ・パティル 首相:マンモハン・シン
- 中国 - 主席:胡錦濤
- 日本 - 天皇:明仁 首相:菅直人 - 野田佳彦
関連項目
脚注
- ↑ a b “2011年スタート!「BSイレブン競馬中継」の番組内容が決定” (プレスリリース), JRA, (2010年12月6日) 2010年12月8日閲覧。
- ↑ TOKYO MX、岐阜放送、びわ湖放送及びテレビ和歌山を除く。
- ↑ “2011年のテレビ中継・ラジオ中継・テレビ成績ダイジェスト” (プレスリリース), JRA, (2010年12月8日) 2010年12月8日閲覧。
- ↑ a b “KBS京都制作 テレビ競馬中継 新番組「うまDOKI」スタート” (プレスリリース), JRA, (2010年12月8日) 2010年12月8日閲覧。
- ↑ この傾向はJRAに限ったことではなく、あらゆるスポーツ・あらゆる国に及んでいる。例えば、前年に行われたサッカーの2010 FIFAワールドカップを例にすると、中継各局は独自の映像制作を一切許されなかった。映像制作はFIFAとメディアパートナーのソニーが独占し、中継各局は制作された映像を買う形式がとられた。各局に許された映像操作は字幕テロップの自国語化程度のものであった。
- ↑ 番組では川合降板以外の発表がなされていないため、アンカーはアナウンサーの福原直英が4年ぶりにメイン復帰、優木まおみが続投。
- ↑ JRAは子会社が有料サービスJRA-VANをPCサイト・ケータイサイトで事業展開しており、この中のコンテンツとして過去のレース動画配信を実施している。
- ↑ a b c JRAが2011年の年間プロモーションを決定 - ラジオNIKKEI 競馬web 2010年12月9日閲覧
- ↑ 2011年新たな「CLUB KEIBA」発足! - JRA公式サイト 2010年12月9日閲覧
- ↑ 2011年JRAブランド広告「最後の10完歩」が再登場! - JRA公式サイト 2010年12月9日閲覧
- ↑ “CHARACTER”. TVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」公式サイト. 2021年4月25日確認。
- ↑ “JONATHAN INGRAM ジョナサン・イングラム”. コナミ. 2011年8月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月29日確認。
- ↑ ティムール・ヴェルメシュ 『帰ってきたヒトラー 上』 河出書房新社、2016年、14-28頁。ISBN 978-4-309-46422-0。
- ↑ 貴志祐介 『新世界より(上)』 講談社、2011年、229-231頁。ISBN 978-4-06-276853-5。
- ↑ マイクル・P・キュービー=マクダウエル 『アースライズ 上』 東京創元社、1991年、27-51頁。ISBN 978-4-488-70101-7。
- ↑ マイクル・P・キュービー=マクダウエル 『アースライズ 下』 東京創元社、1991年、313-315頁。ISBN 978-4-488-70101-7。
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