新幹線700系電車
700系は、1999年から2020年まで走っていた日本の新幹線電車。
概要[編集]
0系、100系、300系に次ぐ東海道新幹線第4世代の車両[注釈 1]。1999年から2006年まで製造された。
当初は東海道新幹線内完結「のぞみ」としての役割が大きかった[余談 1]が、2007年にN700系が登場すると、徐々に軸足を「ひかり」「こだま」に移していく。そして、2020年、東海道新幹線から撤退した[余談 2]。
700系が300系を押し上げる形で0系・100系を東海道新幹線から撤退させた。
なお、700系は低コスト化のために作られたが故、500系のように超高速走行はできない。所謂、走ルンですの新幹線バージョン。
沿革[編集]
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- 1990年 - 700系の試験車両、300Xがデビュー。実験を積み重ねる。[余談 3]
- 1997年10月3日 - 700系が報道陣に公開。[余談 4]
- 1997年10月27日 - 700系試験走行開始。1年半もの長い時間をかけて試験運転を行った。
- 1999年3月13日 - 700系運用開始。[余談 5]
- 2006年 - 700系投入終了。
- 2011年 - 700系廃車開始(C4編成)
- 2019年12月 - 定期運行終了。
- 2020年2月28日~3月1日 - 団体列車が運転される。
- 2020年3月12日 - C54編成が廃車となり、JR東海車が廃番台となる。
- 2021年2月 - B4編成の廃車に伴い、16連の700系全廃。
- 2025年4月 - 山陽新幹線50周年記念としてONE PIECEとコラボ。3編成がラッピングされる。
編成・番台区分[編集]
C編成(0番台)[編集]
基本的にJR東海所属車[余談 6]で、基本的に700系の元祖はこちら。新幹線車両では最後の幕式行先表示器を装備する編成となった。すでに全車両が保存車を除き廃車解体されている。
B編成(3000番台)[編集]
JR西日本所属車。C編成との相違点は方向幕(3色LEDに変更されている)と乗務員扉付近にJR700と書かれていることが挙げられる。2020年3月のダイヤ改正で定期運用は失い、唯一残っていたB4編成も2020年8月9日の運用を最後に稼働せず、2021年2月に廃車、翌22年3月までに解体処分となり全滅した。
E編成(7000番台)[編集]
「ひかりレールスター」も参照
JR西日本所属車で、いわゆる「ひかりレールスター」として運転されている編成[余談 7]。2025年現在残存している編成はこれだけ。グリーン車はないが、代わりにコンパートメント席(4人用)が用意されている。2025年4月より3編成がONE PIECEラッピングを施されている。
C1編成(旧・C0編成、9000番台)[編集]
JR東海所属車で、量産先行車。量産車との違いはノーズの長さが挙げられる(8.5m。量産車は9.2m)。1997年秋にC0編成として落成し、1年半の試験走行を経て量産化改造を施され、C1編成に改番。2013年1月に廃車となり、1号車がリニア・鉄道館に静態保存されている。
車両の特徴[編集]
- 500系の欠点だった、座席数の少なさを改善。300系と同じに。[1]
- ただし、その弊害として最高速度は285km/hとなってしまった。
- 300系と比べ機器の小型化・電気配線の効率化の功績で20tも軽量化。
- その分を乗り心地改善装備・騒音の低減・快適性の追求と環境性能に振り分けた。[余談 8]
- ユニバーサルデザインの導入
- 肘掛け・ドアチャイム機能[注釈 2]が付いた。
- 機器類が増えたため窓が小さくなった。
- 運転席は500系でも採用されたセミバケットシートが採用されている。しかもスポーツカーで有名なレカロ製である。
- 正しいドライビングポジションを保つ事で長時間の着席に伴う腰痛を軽減する。
「ありがとう東海道新幹線700系」引退イベント[編集]
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2020年3月8日、「ありがとう東海道新幹線700系」引退イベントが開催される[2]予定だったが、新型コロナウイルス拡大のため、中止された。そのため中止発表後の撮影のチャンスが廃車回送のみとなってしまい、その日時を求める鉄に便乗しガセのダイヤがいくつも流れた。どうやらそのガセスジに騙されて広島から浜松まで新幹線を無駄に使い、勝手にキレていた地雷鉄がいたそうな。[3]
カモノハシフェイス[編集]
700系の特徴的な顔はしばしば「カモノハシ」と呼ばれるが、実は700系の顔とカモノハシは全くの無関係。偶然似ていて、鉄道ファンたちが布教したため「カモノハシ」と親しまれるようになった。
本当は「エアロストリーム」という名前の顔だったりする。
関連形式[編集]
923形[編集]
詳細は「新幹線923形電車」を参照
ドクターイエロー。700系と同性能で、2022年時点で東海道・山陽新幹線の全路線の検測を担当している。廃車の噂も予てより囁かれていたが、老朽化に伴い、東海車は2025年1月末に引退。残る西日本車は2027年に引退予定。尚、引退後は営業車のN700Sに専用の検測装置を搭載したうえで検測が行われる[注釈 3]。
800系[編集]
詳細は「新幹線800系電車」を参照
700系を九州新幹線にカスタムした車両。デザインは水戸岡英治が担当し、前面形状が700系とは異なる独特なものとなっている[注釈 4]。また、保線や検測などの運用も営業運転と平行して行っている。
N700系[編集]
詳細は「新幹線N700系電車」を参照
700系の正統進化型。現在の東海道・山陽新幹線の主力車両。
脚注[編集]
出典[編集]
注釈[編集]
余談[編集]
- ↑ 博多直通のぞみが500系、臨時のぞみが300系、そして700系と300系は座席が同じため大相も可能というなんとも合理的なシステムだった。
- ↑ 2020年3月8日に、「のぞみ315号」は新型コロナウイルス拡大のため中止となり、団体列車を除くと最後の運用は2月29日の「のぞみ337号」となった(後述)
- ↑ 開発中は、700系は「N300系」となる予定だった。
- ↑ ちなみに500系の東海道新幹線直通1か月前らへんです。
- ↑ 走行距離は実に40万キロだった。
- ↑ 後にC11 - C18編成がJR西日本に移籍した。
- ↑
N700系登場後はこだまレールスターになりつつあるが - ↑ そして、結果的には300系から3tダウンとなった。
関連項目[編集]
新幹線の車両 |
![]() |
JR西日本の鉄道車両 |