新幹線E1系電車
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新幹線E1系電車(しんかんせんE1けいでんしゃ)とは、JR東日本に所属していた車両。新幹線600系電車になる予定だった。[1]
概要[編集]
バブル景気による地価高騰で郊外から通勤する人が増え、通勤客が増加。それに伴い、JR東日本は輸送力の高い新しい新幹線車両を導入することにした。そして、技術の進歩により、機器も小型化が進み、全車2階建てを実現した。なお、少しでも輸送力を確保するため、自由席の1~4号車の2階部分は一列6席(3+3)となっている[注釈 1]。また、2階建てということから、「MAX」という愛称がつけられた[注釈 2]。
なぜ600系にならなかったのか[編集]
JR東日本は平成5年に登場したE351系から新型車両の形式の最初に英文頭文字「E」を付けるようになり、その影響でE1系と名称が変わった。[2]
沿革[編集]
- 1994年3月にM1編成が落成。1995年にM6編成が落成したことを最後に製造が終了。
- 当初は仙台に配置され、MaxやまびこやMaxあさひに充当されていたが、12両固定編成であったため、1992年より始まった東北新幹線の増解結運用を行うことができなかった。やがて1997年12月に分割併合対応のE4系が登場すると、1999年までに上越新幹線に転属した。
- 2003年にはリニューアルが施行され、E2系に準じた塗色に変更され[注釈 3]、アコモデーションもE2系やE4系レベルとなった。
- しかし、2012年3月のダイヤ改正で2本が余剰となったことから同年4月から廃車が始まり、同年9月のダイヤ改正ですべての定期運用を終了[注釈 4]。10月にラストランを行い、12月に全廃。これにより鋼製新幹線電車も全滅した。
- 廃車後は大宮の鉄道博物館に収容された1両以外はすべて解体されている。
外部リンク[編集]
脚出[編集]
出典[編集]
脚注[編集]
- ↑ ちなみに東海道・山陽・九州新幹線、東北・北海道・上越・北陸新幹線を走る新幹線は普通車は1列5席(2+3)、グリーン車が1列4席(2+2)、グランクラスが1列3席(1+2)、山形・秋田新幹線を走るミニ新幹線は普通車・グリーン車ともに4席(2+2)。
- ↑ Multi Amenity Express(直訳すると「多機能で快適な急行列車」)の略。当初は「DDS(Double Decker Shinkansen)」が予定されていた。尚、この愛称は、後継のE4系にも受け継がれている。
- ↑ 飛雲ホワイトと紫苑ブルーのツートンカラー。ラインは鴇色。
- ↑ 間接的にではあるが、E5系に置き換えられた(E5系導入により、200系及びはやて運用のE2系を置き換え→これにより、E2系が上越新幹線及びつばさと併結するやまびこ運用に変更→それに伴い、E4系の新潟転属が始まり、200系及びE1系を置き換えることに)。
関連項目[編集]
- 先代の車両
- 同世代の車両
- 新幹線E2系電車 - 一階建
- JR東日本E653系電車 - 在来線特急車
- JR東日本E501系電車 - 普通列車用
- 新幹線300系電車 - JR東海・西日本車
- 後継車両
- 新幹線E4系電車 - 弟分。
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