新幹線400系電車

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新幹線400系電車とは、かつてJR東日本に在籍していた新幹線車両の1つ。

日本初のミニ新幹線であり、高速度試験においては345km/hを樹立している。

概要[編集]

  • 標準軌に改軌された奥羽本線の乗り入れ車両として、1992年より運転を開始。当初は6両編成だったが、後に7両に増結。
  • 東北新幹線では200系及びE4系と連結して運用に就いていた。

車両[編集]

  • 200系のような団子鼻から大きく変わったノーズになり[注 1]、在来線区間に直通する関係上車体がフル規格車両よりも小さい[注 2]
  • 合計12編成84両製造されたが、15号車にあたる429形を除いた全ての編成が山形ジェイアール直行特急保有株式会社の所有物といった少しややこしい車両であった[注 3]

運用[編集]

  • 1990年11月に量産先行車であるS4編成(後のL1編成)が落成[注 4]。数々の試験を行い、1992年1月から量産化がスタート。その後6月末までに12編成全てが落成し、翌週より運転を開始した。
  • 1995年からは7両編成に増結され、その4年後にはE4系と連結しての運用に入ることになった(2001年には200系が併結運用から撤退)。同時期には新庄駅延伸に伴い導入された1000番台のカラーリングに塗装を変更した[注 5]
  • やがて、老朽化の波が押し寄せてきたことも相まって順次E3系2000番台に置き換えられるようになった[注 6]。そして、2010年4月に最後まで残ったL3編成によるラストランを行い、引退した。

保存車[編集]

  • L3編成11号車(411-3)の1両のみが鉄道博物館にて保存されている[注 7]。日によっては、連結器の開閉の実演を行うこともある。尚、外観は旧塗装に戻されているが、内装は塗装変更された際の更新後のままとなっている。

脚注[編集]

  1. ある種東日本新幹線の基準になっているのかもしれない。
  2. そのため、分類上では新幹線だが、在来線特急としての性格も持つ。もっとも、新幹線開業前には山形経由で秋田へと向かう在来線特急つばさが運転されていた。
  3. 在籍こそJR東日本となっているが、運用に関しては山形ジェイアール直行特急保有株式会社から借り受ける形といった名目で運用された。尚、429形はJR東日本に在籍し、同社の所有物である。
  4. 量産車との違いは窓の大きさ、床下カバーの有無、分割併合装置の個数などが挙げられる。
  5. 同時に内装の更新工事も行っている。
  6. 1000番台は新庄駅延伸に伴う増備編成であり、車齢も比較的若いため置き換えの対象外。
  7. 隣にはE5系のモックアップである9000番台U0編成10号車(E514-9001)が展示されている。

関連項目[編集]

先代の車両
同世代の車両
後継車両