JR東日本253系電車
253系電車(253けいでんしゃ)とは、東日本旅客鉄道が所有する直流特急電車である。
概要[編集]
1000番台以外は、専ら成田エクスプレスに充当され、6両、9両、12両とフレキシブルな編成組成で運用に就いていた。車内の配色も赤と黒をふんだんに使っており、これは後輩のE259系にも踏襲されている。
速度制御には、初導入当時信頼性の高かった界磁添加励磁制御が用いられている。
番台区分[編集]
0番台[編集]
1990年から1991年にかけて3両編成21本の計63両が製造された。1994年より一部編成を6連化する運びとなり、中間車3両12本分の計36両が追加で落成した。
登場時普通車はまさかのボックスシートであったが、流石にJRもA特急料金を巻き上げておいてこれは不味いと感じたのか後述の200番台デビューに前後してリクライニングに交換されている。
2009年10月1日からE259系への置き換えが始まり、3両編成が運用を離脱。2010年6月1日までに淘汰が完了した。
200番台[編集]
2002年のサッカーW杯開催に伴う増発用としてNe201・202編成の計12両が製造された。
車齢的にはE257系と同世代であるが、極力従来車と揃えるべく205系武蔵野線編成の改造発生品を転用した関係でVVVFインバータの採用は見送られた。なお当形式のみ予めリクライニングシートで落成しているため、窓枠配置が揃っている当たり編成であった。
当番台もE259系により鎌倉車両センターから追い出されることとなったが、まだ車齢8年前後だったため廃車にはされず、他線区に改造・転用される方針が採られた。
1000番台[編集]
東武線直通特急で使用されていた485系及び189系を更新するため、先述の200番台を改造して登場。オオOM-N1・2編成に改番のうえ2011年4月16日から運行を開始した。
改造時に制御装置が東洋製のIGBT-VVVFに換装されたほか、座席モケットなども一新した。ところが、何を血迷ったのかシートピッチを100系に合わせて無理やり拡大したため、唯一合っていた窓枠が崩壊してしまった。
臨時列車や試運転で上越線新前橋駅、中央本線大月駅、外房線勝浦駅および武蔵野線と京葉線の全線に入線した実績がある。
長野電鉄2100系[編集]
詳細は「長野電鉄2100系電車」を参照
他の車両との関係[編集]
同一用途の前身[編集]
近い世代[編集]
- JR東日本255系電車 - 空港線以外の特急用
- JR東日本E217系電車 - 近郊用
- JR東日本209系電車 - 通勤用
- JR西日本281系電車 - JR西日本車
同一用途の後身[編集]
関連項目[編集]
JR JR東日本の鉄道車両 |