JR西日本キハ121系気動車
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JR西日本キハ121系気動車 | |
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基本情報 | |
運用者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
製造所 | 新潟トランシス |
製造年 | 2003年] |
製造数 | 9両 |
運用開始 | 2003年 |
廃車 | なし |
主要諸元 | |
編成 | 単行 |
軌間 | 1,067 mm |
最高速度 | 100 km/h |
台車 | WDT60A(動力) / WTR244A(付随) |
機関 | コマツSA6D140H-1(450 PS/2,100 rpm)×1基 |
駆動方式 | 液体式 |
制動装置 | 電気指令式空気ブレーキ(TICS搭載) |
備考 | キハ126系・キハ187系と機器を共通化 |
JR西日本キハ121形気動車(じぇいあーるにしにほんキハ121がたきどうしゃ)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が2003年に導入した、両運転台を持つ一般形気動車である。キハ126系の両運転台版として設計され、高速化およびバリアフリー対応を目的として製造された。
概要[編集]
山陰本線・因美線・境線など山陰地方の非電化区間における高速化・利便性向上、および老朽化したキハ28・58系などの置き換えを目的として導入された。 同時期に製造されたキハ126形10番台の片運転台構造を両運転台化したもので、単行運転を基本とする。
山陰本線や因美線・境線などの地元自治体支援による高速化事業で導入され、快速「とっとりライナー」等にも使用されている。
製造[編集]
製造は新潟トランシスにより行われ、2003年に9両が落成した。主要機器はキハ187系と共通化され、保守効率の向上が図られている。
構造[編集]
車体[編集]
全長約20 mのステンレス製車体で、両端に運転台を備える。片側2扉構造で、半自動ドアを装備する。車内は転換クロスシートとロングシートを組み合わせ、車いす対応洋式トイレを備える。
機器[編集]
- 機関:コマツSA6D140H-1(直列6気筒ディーゼル、450 PS)を床下に1基搭載
- 駆動方式:液体式
- 台車:動力台車はWDT60A、付随台車はWTR244A
- 制動装置:電気指令式空気ブレーキ
- 列車情報制御装置(TICS)を搭載
性能[編集]
最高速度は100 km/hで、加減速性能はキハ126形と同等。単行運転や2両編成での運転が可能で、キハ126形との併結も行われる。
運用[編集]
全車が後藤総合車両所(米子支所)に配置され、山陰本線(鳥取 - 益田)、因美線(鳥取 - 智頭)、境線(米子 - 境港)で単行運転を中心に運用されている。
車歴表[編集]
2025年8月時点で把握できる製造(新製)情報は以下の通り
車体番号 | 製造形式 | 落成日 |
---|---|---|
キハ121-1 | 新トラ製(新潟トランシス) | 2003年5月8日 |
キハ121-2 | 新トラ製 | 2003年5月8日 |
キハ121-3 | 新トラ製 | 2003年5月8日 |
キハ121-4 | 新トラ製 | 2003年5月8日 |
キハ121-5 | 新トラ製 | 2003年5月8日 |
キハ121-6 | 新トラ製 | 2003年7月15日 |
キハ121-7 | 新トラ製 | 2003年5月8日 |
キハ121-8 | 新トラ製 | (情報未明) |
キハ121-9 | 新トラ製 | (情報未明) |
編成表[編集]
当形式は全て単行車のため、編成は以下の通り非常に単純である
編成名 | 構成 | 備考 |
---|---|---|
キハ121-1 | キハ121-1単行 | 単行運転 |
キハ121-2 | キハ121-2単行 | 単行運転 |
キハ121-3 | キハ121-3単行 | 同上 |
キハ121-4 | キハ121-4単行 | 同上 |
キハ121-5 | キハ121-5単行 | 同上 |
キハ121-6 | キハ121-6単行 | 同上 |
キハ121-7 | キハ121-7単行 | 同上 |
キハ121-8 | キハ121-8単行 | 同上 |
キハ121-9 | キハ121-9単行 | 同上 |
改造[編集]
2018年以降、車内運賃表示器の液晶化、ICカード改札機(ICOCA)設置、ドア誤扱い防止装置の追加、行先表示器のLED化などが順次実施されている。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 『JR気動車客車情報』 交友社
- 『鉄道ファン』各号
- 後藤総合車両所米子支所 配置表
- アニヲタWiki 仮 — キハ121系/キハ126系 気動車
- JR西日本キハ121系などの編成表(2nd-train)
- JR西日本キハ126系 車両ガイド
JR西日本の鉄道車両 |