蒸気機関車
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蒸気機関車 (じょうききかんしゃ)とは、蒸気機関によって走行する機関車である。
概要[編集]
燃料は主に石炭が用いられるが、重油による並燃も行われる。また、牽引力や速度を犠牲にすれば木炭での運行も可能である。
車体の大部分を占めるのが蒸気を発生させるボイラーである。
キャビンはこの後方にあり、火室に燃料を投入して火力を増すが、短時間に大量かつ偏り無く燃料を投入しないと蒸気不足になるので、投炭作業は体力のいる作業である。これを解決したのがメカニカルストーカーである。
沿革[編集]
- 19世紀前半にリチャード・トレビシックが機関車を発明、ジョージ・スチーブンソンによって、軌道、道床の改良まで含めた今日の鉄道システムが開発され、技術革新により大型化、強力化が実現して20世紀前半には技術としてはほぼ完成した。
- 日本では、新橋駅~横浜駅間が開通した1872年から使われた。当時はイギリスからの輸入車を使用していたが、鉄道網の拡大と共に、日本国内にて次々と製造されていった。
- 国鉄発足後もしばらくは製造がすすめられたが、高度経済成長期に突入すると、国鉄は動力近代化の推進を行った。これにより、蒸気機関車の定期列車での運用は年々減少し、最終的に1976年に消滅した。
- その後、SLブームが起こり、現在では国鉄の後身であるJRグループの地方ローカル線や某大手私鉄、地方私鉄などで、臨時列車や観光列車などで使われている。
その他[編集]
環境系鉄道ライター上岡直見が、自著で最新メカ技術を導入した蒸気機関車の新造を提言している。