リゾートライナー
リゾートライナーとは、東海旅客鉄道(JR東海)がキハ80系から改造したジョイフルトレインである。
概要[編集]
ナコ座・いこい・ユーロライナーに次ぐJR東海4本目のジョイフルトレインであり、JR東海が保有した唯一の気動車ジョイフルトレイン。ユーロライナーがライトカジュアル的なデザインだったのに対し、本車両は「大人っぽさ」をキーワードに、本物志向を追求したデザインとなっている。
キロ82 801・キロ80 701・キロ80 801の3両で1編成を組み、全車両がグリーン車。両先頭車は天窓付きのハイデッキ構造で、運転台を直後の客室よりも低く配置することで前面展望に配慮している。改造に際し走行機器類は一般形気動車との併結を可能にする程度の変更しか手を加えていないが、これが晩年機関部の不調で一般型気動車をブースターとして連結しなければならない制約を招いた。
1995年(平成7年)廃車。
設備[編集]
- キロ82 801
種車はキハ82 99。運転台側のハイデッキ客室は定員外のラウンジで、ソファとテーブルを配置している。ラウンジ後部には冷蔵庫や電子レンジを備えたカウンターを設置している。平屋部分は6人用の個室が4室設けられ、個室の座席は向かい合わせの固定式リクライニングシートを置いている。
走行機器に変更はなく、サービス電源も種車のものを流用しているが、冷房装置は車体中央に集中式のAU71D形を設置している。
- キロ80 701
種車はキロ80 701。客室はオープン構造となっており、中央にステージを置き、その前後に窓に向けても固定できる回転リクライニングシートを配置。ステージ部分の窓が埋められ、天地寸法が拡大されている点を除けば窓構造は種車のものを踏襲している。またトイレを設置しているが、これも種車と同じ和式である。
- キロ80 801
種車はキハ80 96。運転台側のハイデッキ客室は横4列のリクライニングシートを5列階段状に配置しており、1・3列目は回転可能。2・4・5列目は運転台側向きで固定されている。平屋部分は4人用のセミコンパートメントを6室配置。コンパートメントの座席は向かい合わせの固定式リクライニングシート。
運用[編集]
1988年(昭和63年)8月より営業運転を開始。キハ80系と縁のなかった武豊線、飯田線等へ入線しただけでなく、四国や長野県にもその足跡を残している。
種車となったキハ80系は制御回路が他の国鉄形気動車と異なり、他系列との併結が出来なかったがリゾートライナーは改造に際して制御回路に手を加え他系列との併結を可能にした。一部の臨時列車でキハ58系等を普通車として増結し、機関部の不調が顕著化した晩年はブースターとして一般型気動車を連結して運行する姿が見られた。