お座敷列車 (名古屋鉄道管理局)
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お座敷列車(おざしきれっしゃ)とは、日本国有鉄道が波動用の12系客車から改造したジョイフルトレイン(和風客車)である。編成独自の愛称はなく、ファンの間では配置区所である名古屋車両区の電略記号である「ナコ」とお座敷を組み合わせてナコ座と呼ばれることが多かった。
概要[編集]
名古屋鉄道管理局が老朽化したスロ81形の後継車として1983年(昭和58年)に登場させた。車内を畳敷きの和室風とした和式客車で、12系改造の和式客車としては初めてサロンと展望室を設けた。なお同年登場で展望室を持つサロンエクスプレス東京・サロンカーなにわはスハフ14を方向転換し、車掌室側妻面を連結面側へと移動。トイレ・洗面所部分の構体を切断して新たに展望室の構体を接合していたが、ナコ座の場合は方向転換をせず、車掌室をトイレ・洗面所側に移設して旧・車掌室の部分を展望室へと改造した。このため展望室に発電エンジンの排気管が通るなど無理のある構造になっていたという。
展望室のある両端の車両はスロフ12形900番台、中間車はオロ12形800番台となった。スロフ12は展望席を設けたために新たな番台区分として900番台を起こしたが、試作車の意味はない模様。
各車両には名古屋管理局内の旧国名から採られた愛称が付けられていた。
名古屋車両区に配置され、国鉄→JR東海時代共に主に名古屋地区の団体臨時列車で活躍。所定6両編成だが利用客や運行線区の事情に合わせて3両から5両に減車して運行することもあった。