新幹線925形電車
925形電車(925がたでんしゃ)とは、日本国有鉄道(国鉄)が導入した新幹線用電気軌道総合検測車である。ドクターイエローの愛称で知られる。
概要[編集]
東北・上越新幹線用の検測車として導入された。2編成が存在し、1編成は新造車、もう1編成は962形からの改造車である。新造車の方はS1編成、改造車の方はS2編成とも呼ばれた。
落成当初は軌道検測車として3台車方式の921-31もしくは41を組み込んでいたが、JR東日本継承後、軸重制限の厳しい北陸新幹線への入線を可能とするため、2台車方式の921-32が用意された。
0番台(新造車)[編集]
200系のプロトタイプも兼ねる検測車として1979年(昭和54年)に新造された。先に製造された962形を基本に、同車の試験走行で得られたデータを反映している。
東北・上越新幹線の開業前、試験走行中はクリーム10号をベースに窓廻りを緑14号で塗った200系と同じ塗装だったが、1983年(昭和58年)の全般検査時にいわゆるドクターイエローカラーである黄1号をベースにした塗装に塗り替えられた。
落成後、特に先行して建設が進められていた仙台 - 北上間115kmの区間で雪害対策試験を実施したが、大きな積雪がなく本格的な試験は出来なかった。本格的な雪害対策試験は1980年(昭和55年)の冬に行われ、試験区間も盛岡新幹線第一運転所まで延長された。
国鉄分割民営化によりJR東日本に継承。更に長野新幹線開業に合わせて周波数50/60 Hz両用対応と勾配対策、軌道検測車を921-32に差し替えた。しかし検査などの都合により、921-31を組み込むこともあった。E926形East-iの登場により、2002年(平成14年)に廃車となった。
- 編成
| 方向 | ←東京 | 盛岡・新潟→ | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 設備 | 通信 信号 電気 |
データ処理 | 電源 倉庫 |
休憩室 | 軌道検測 | 救援機材 | 架線摩耗 |
| 形式・車番 | 925-1 | 925-2 | 925-3 | 925-4 | 921-31 | 925-5 | 925-6 |
10番台(改造車)[編集]
200系のプロトタイプとして製造された962形を改造したもの。962形は営業車両に近い窓割りのため改造に際していくつか窓を埋めた他、軌道検測車として新造した921-41を組み込んでいる。
東北・上越新幹線開業後も軌道検測車を抜いた6両編成で270km/hの高速試験に用いられていた。
国鉄分割民営化によりJR東日本に継承。更に北陸新幹線開業に合わせて周波数50/60 Hz両用対応と勾配対策を行った。0番台の検査中は921-32を組み込んで検測走行を行うこともあった。 E926形East-iの登場により、2002年(平成14年)に廃車となった。
- 編成
| 方向 | ←東京 | 盛岡・新潟→ | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
| 設備 | 通信 信号 電気 |
データ処理 | 電源 倉庫 |
休憩室 | 軌道検測 | 救援機材 | 架線摩耗 |
| 形式・車番 | 925-11 | 925-12 | 925-13 | 925-14 | 921-41 | 925-15 | 925-16 |
921-32[編集]
長野新幹線開業に際し、200系の中間車である226-63から改造された軌道検測車。従来925形に組み込まれていた921-31・41が3台車による軌道検測を行う関係で車体が極めて頑丈で重量も嵩むため、北陸新幹線の厳しい軸重制限に対応できないことから、新たに軽量な2台車方式の軌道検測車として用意されたものである。検測にレーザーを用いたが、これは日本初である。
1両のみの存在のため、通常時はS1またはS2編成に組み込み、通常の検測は一定期間同一編成を連続して使用した。925形が運用を離脱する直前に廃車。
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