JR西日本キハ53形気動車1000番台
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JR西日本キハ53形気動車1000番台とは、西日本旅客鉄道が改造した急行形気動車である。
概要[編集]
JR七尾線末端区間での単行運用に対応するため、1987年から1988年に国鉄キハ58形気動車を両運転台に改造したのが本形式である。1001 - 1003の3両が改造された。新たに取り付けられた運転台は新造ではなく、同時期に同社が改造した115系550番台や113系300番台と同じく廃車された車両から先頭部を丸ごと流用した。運転台供給元はいずれも国鉄時代に廃車された車両であるため、日本国有鉄道清算事業団から購入したと思われる。種車は冷房車であるが、冷房電源がないため単行では冷房を使用することができない。また、改造と同時にトイレと洗面所は撤去された。
改造対照表[編集]
改造前車番 | 改造後車番 | 増設運転台種車 |
---|---|---|
キハ58 683 | キハ53 1001 | キハ58 261 |
キハ58 752 | キハ53 1002 | キハ58 26[注 1] |
キハ58 783 | キハ53 1003 | キハ28 2092 |
運用の変貌[編集]
当初は七尾線で使用するため七尾に配置されたものの、程なくして七尾線末端区間がのと鉄道に移管されて用途を失ったため富山に転出し、JR高山本線で運用された。しかしそれも長くは続かず、JR西日本キハ120形気動車による置き換えで高岡に転出し、今度はJR城端線・JR氷見線で運用された。これ以降廃車まで転出はなかったが、キハ40系列の転入により1001・1002が2004年度に廃車、残った1003も翌年度に廃車され、区分消滅した。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ↑ キハ58 71という説や、それ以外の車両という説もある。
関連項目[編集]
- JR西日本キハ41形気動車
- JR西日本415系電車800番台 - こちらも七尾線用の改造車で、改造により元々は無関係な形式に編入されたという共通点を持つ。
JR西日本の鉄道車両 |