JR西日本キハ41形気動車
JR西日本キハ41形気動車とは、西日本旅客鉄道が1998年から1999年にかけて改造した液体式気動車である。
概要[編集]
JR播但線の非電化区間用として、キハ47形1000番台を両運転台に改造したものが本形式である。5両が改造された。
この形式でまず目につくのは切妻型の顔である。改造費削減のため、サンパチくんなどと同様に中間車の構体を活用して運転台を取り付けた結果である。ただし、長期的な利用を想定したのかサンパチくんとは異なり既設の運転台と同様の高運転台構造となっているのが特徴である。
種車がトイレなしのキハ47形1000番台であるため、トイレが増設されているが、既に和式トイレが主流だったのに元からトイレが設置されている車両と似たような和式トイレが設置された。また、トイレの位置もめちゃくちゃであり、運転台の真後ろに、しかも出入り口が客室の真正面を向いているためめちゃくちゃ気まずくなってしまう仕様である。横向きにしなかったのは誤って乗務員室に立ち入ってしまう可能性を考慮したのかもしれないが、他に適切は場所はなかったのだろうか…
形式は両運転台の両開きドアという新造車には存在しない仕様だったため、新たにキハ41形とされた。番号は1 - 5ではなくキハ40形の暖地仕様と同じ2000番台を名乗っており、改造順に2001 - 2005となっている。
改造[編集]
体質改善工事[編集]
他のキハ40系列と同じく、体質改善工事が施工された。改造内容は戸袋窓の閉鎖、ユニット窓をアルミサッシに取り替え、冷房装置をWAU201に換装などである。
方向転換[編集]
通常は増設運転台が寺前方を向いているが、2001はジャンパ栓を付け間違えたらしく、一時期方向転換されて運用に就いていた。既に解消済みである。
KE93取付[編集]
再延命工事[編集]
一部車両には再延命工事が行われている。パッと見でわかる変化はKE53ジャンパ栓納めの撤去と吊り革が黄色になったくらいで、大きな変化はない。
運用[編集]
JR播但線の寺前以北とJR山陰本線の城崎温泉 - 鳥取間で運用されている。
参考文献[編集]
- ITRENI.NET 鉄道車両形式写真集. “キハ40系一般形気動車|キハ41形”. 2025年10月1日確認。
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