15世紀
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15世紀(じゅうごせいき)とは、西暦1401年から西暦1500年までの100年間を指す世紀。
架空のできごと[編集]
- 15世紀前半 - ヨーロッパの「P王国」では「C教」という宗教が大きな力を持っていたため、地動説はその教義に反く考え方であり、研究するだけでも拷問を受けたり、火あぶりに処せられたりしていた。この時代を生きる主人公ラファウは12歳で大学に入学するという神童で、神学を専攻する予定であった。しかしある日地動説を研究していたフベルトに出会ったことで地動説の美しさに魅入られ、命を賭けた地動説の研究が始まる(魚豊のマンガ『チ。-地球の運動について-』)。
- 1402年以降 - 靖難の変で叔父の燕王に敗北し、南京の宮殿から僧となって落ち延びた建文帝は雲南ほか諸国を流浪するも、平穏なうちに一生を終える(幸田露伴『運命』)。
- 1405年以降 - 始皇帝以来の伝国の玉璽を、元の順帝が持ち去った。この玉璽を奪い返すよう明の永楽帝が太監の鄭和に命じる。鄭和は大船団を組み、妖怪や神異に遭遇しつつ、西へ西へと進んでいく(明末の羅懋登による口語小説『三宝太監西洋記』)。
- 1413年 - 臆病者で酒飲みで強欲、狡猾で好色だが、限りない機知溢れた巨漢の老騎士フォルスタッフは、ハル王子の放蕩仲間であった。王子がイングランド王ヘンリー5世となると王のもとから追放され、失意のうちに死んでいく(シェイクスピア『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』。スピンオフ作品として『ウィンザーの陽気な女房たち』の主人公ともなる)。
- 1424年 - 1437年 - 25年以上に渡りスコットランドのギャロウェイの海岸で、徒党を組んで旅人を襲撃して惨殺、その肉まで食らっていたというソニー・ビーンとその一族の事件が国王ジェームズ1世の耳に届いた。ことの重大さを理解した国王は自ら300名余の兵を率いて一族を追捕、彼らを極刑に処した(『ニューゲート・カレンダー』ほか)。
- 1446年 - 「聖杯の一族」でありテンプル騎士団の流れを引くスコットランドのシンクレア家(サンクレール家)のウィリアムがエディンバラ近郊にロスリン礼拝堂を建設する。この礼拝堂には晦渋で謎めいた幾つもの象徴が仕掛けられており、この家がフリーメイソンの大本となることを意味しているという(ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』)。
- 1449年 - 若狭国出身の八百比丘尼(白比丘尼)が京都に出現し評判をとる(654年に誕生し1454年に800歳で故郷の小浜空印寺で往生を遂げたという)(中原康富『康富記』・瑞渓周鳳『臥雲日件録』)。
- 1450年 - アテネ公爵夫人ジスモンダは5歳の息子フランチェスコの摂政としてこの国を統治している。息子が陰謀に巻き込まれ虎の穴に落ちた時、彼女は息子を救った者との結婚を誓う(ヴィクトリアン・サルドゥの演劇「ジスモンダ」)。
- 1458年 - 里見義実の娘・伏姫が割腹し、仁義八行の文字が記された珠が飛散する(曲亭馬琴『南総里見八犬伝』)。
- 1461年 - 1483年 - イングランド王エドワード4世治世のブリストル市長ウィリアム・ケアニングに庇護された詩人に修道士トマス・ローリーがいた。「慈善のバラード」を含むその詩作は18世紀に再発見され高い評価を得た(トマス・ローリーの詩とされるものは18世紀の詩人トマス・チャタトンの贋作である。贋作と知られず高い評価を得たにもかかわらず貧困な生活を余儀なくされていたチャタトンは僅か18歳で自殺する。この顛末はピーター・アクロイドの小説『チャタトン偽書』に詳しい)。
- 1470年代頃-加賀国守護大名の富樫政親に仕えていた醍醐の国の領主・醍醐景光は地獄堂の十二の鬼神に領土の守護と権力を願うが、代わりに生まれたばかりの息子から体が欠損する。それから16年後、盗みで生き抜く孤児のどろろは、義手に仕込んだ刀で妖怪を倒し、皮膚を取り戻した青年・百鬼丸と出会う。(手塚治虫の漫画、アニメ『どろろ 』)
- 1462年 - オスマン帝国に兵士イエニチェリとなる1000人の男子を差し出すよう命じられたワラキアの君主ヴラドは、国の行く末と息子の身を案じ苦悩するが、洞窟に潜む悪魔と契約を交わして魔性の力を持つ吸血鬼となり、強大なオスマン帝国に戦いを挑んでいく(ゲイリー・ショア監督の映画「ドラキュラZERO」)。
- 1478年 - 兄王エドワード4世を廃位する陰謀をウォリック伯とともに企てた王弟クラレンス公は、死刑に処されることになったが、本人の希望を容れて、マームジーのワインの酒樽で溺死させられることになった(ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『リチャード3世』)。
- 1482年 - パリのノートルダム大聖堂助祭長フロロがジプシーの踊り子エスメラルダを魔女裁判で処刑。大聖堂の鐘つきカジモドがそれに反発しフロロを殺害する(ヴィクトル・ユーゴー『ノートルダム・ド・パリ』)。
- 1483年 - 八犬士が集結する(『南総里見八犬伝』)
- 1484年 - 薔薇十字団の創設者であるクリスチャン・ローゼンクロイツが106歳で亡くなり、七角形の地下納骨堂に「我は120年後に開顕されるであろう」という文言を添えて秘密裏に葬られる(ヨハン・ヴァレンティン・アンドレーエの小説『化学の結婚』)。