18世紀
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テンプレート:前後世紀 18世紀(じゅうはっせいき)は、西暦1701年から西暦1800年までの100年間を指す世紀。
伝説・架空のできごと[編集]
- 18世紀 - イギリスのある海岸のさびれた宿屋ベンボー提督亭に顔面に傷を負った大男ビリー・ボーンズが現れる。ひょんなことから急死した彼の遺品整理をしていた宿屋の息子ジム・ホーキンズは、ビリーがフリント船長率いる海賊団の船員であったことを知り、密かに宝を隠した地図があることを発見。これから宝探しの冒険の旅が始まる(ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『宝島』)。
- 1709年 - 5月21日にガリヴァーが日本東端の港ザモスキに到着し、日本の皇帝に江戸で拝謁を許される。その後ナンガサク(長崎)まで護送され、6月9日オランダ船で出港しイギリスに帰国する(ジョナサン・スウィフト『ガリヴァー旅行記』)。
- 1716年 - トルコ対オーストリアの戦争でテッラルバのメダルド子爵は、砲弾を受け体が左右まっぷたつになってしまった。病院で右半分だけは無事に命をとりとめたが、領地テッラルバに 戻ってきた右半分だけの子爵は人間らしい心を失った人間になっていた(イタロ・カルヴィーノ『まっぷたつの子爵』)。
- 1735年 - 享保20年のこの年、老中松平信祝の陰謀により陸奥国磐城の湯長谷藩藩主内藤政醇は通常よりも過酷な参勤交代を申し付けられる。小藩ではあるが藩主を盛り立て湯長谷藩主従が知恵と策を用いてこの難局を乗り越えていく(土橋章宏の脚本・小説『超高速!参勤交代』。映画化もされている)。
- 1749年 - 備後国三次(現在の広島県三次市)で、16歳となる稲生武太夫が7月1日から30日まで連日、妖怪の仕業と思われる奇怪な現象に悩まされる。しかし豪胆な武太夫はものともしなかったため、気丈さを称賛した妖怪の首魁山本五郎左衛門は眷属を伴って退去することになった(柏正甫『稲生物怪録』)。
- 1750年 - ジョージ2世王配下のイギリス軍、フェルナンド6世王配下のスペイン軍、海賊黒髭の一団との「生命の泉」争奪戦に、海賊ジャック・スパロウも加わり波乱万丈の航海が展開していく(映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」)。
- 1751年 - ケープタウンに向かいテーブル湾に入る直前に一隻のアムステルダム船が向かい風に煽られた。腹を立てた船長ヘンドリック・ファン・デル・デッケンがその風を罵ったため、風の呪いを受け湾内に入ることもできず幽霊船となって永遠に彷徨い続けることになった(「フライング・ダッチマン」伝説。リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ「さまよえるオランダ人」の原型でもある)。
- 1756年以降 - 決闘事件で故郷アイルランドを逃亡した青年バリーが七年戦争での志願兵として大陸に渡る。この後、各地で遍歴を続け出世欲からリンドン家の乗っ取りを画策する(ウィリアム・メイクピース・サッカレーの小説『バリー・リンドン』・この小説を基にしたスタンリー・キューブリック監督の映画「バリー・リンドン」も有名)。
- 1761年 - 旗本飯島平左衛門の娘お露は、一目惚れした相手の萩原新三郎に恋い焦がれて死ぬが、以来、新三郎はその思いを断つように念仏三昧に明け暮れる。その年の盆の十三夜、新三郎の家を死んだはずのお露が訪れた。その手には牡丹燈籠が下げられていた(三遊亭圓朝の怪談『牡丹灯籠』)。
- 1767年 - 香水の名産地グラースにて有力者の令嬢ロール・リシを殺害し特殊な香水の力を借りて死刑判決から逃亡したグルヌイユがパリに出現する(パトリック・ジュースキントの『香水 ある人殺しの物語』。映画「パフューム ある人殺しの物語」の原作)。
- 1772年 - リベルタンで奔放な大貴族アルフォンス(サド侯爵)の無罪放免を勝ち取るため、夫人のルネとその母モントルイユ夫人が思案する一方で、シミアーヌ男爵夫人やサン・フォン伯爵夫人らが、それぞれの立場から助言を行う(三島由紀夫『サド侯爵夫人』)。
- 1773年 - フランス王太子ルイと王太子妃マリー・アントワネットの初の正式なパリ訪問の際、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェが近衛連隊長付近衛兵として警備を務め、この邂逅から運命の歯車が動き始める(池田理代子の漫画『ベルサイユのばら』。映画や舞台にもされている)。
- 1774年以前 - ルイ15世治世下のパリ。不吉な天文現象が暗示に続き、飢饉の波が押し寄せ、財務総監の無策に怒った民衆による反乱が勃発する。そして突如巨大な鰐の姿をした怪物が姿を現し、瞬時のうちに反乱軍と正規軍を呑み込んでしまう。暴徒を操る怪物に対し、エレアザールは超自然的存在の助けを借り、超能力を駆使して怪物に戦いを挑む(ルイ・クロード・サン・マルタン『クロコディル 18世紀パリを襲った鰐の怪物』)。
- 1775年以降 - アメリカ独立戦争の頃、ニューヨーク州に住む呑気な木こりリップ・ヴァン・ウィンクルは、猟に出掛け深山に足を踏み入れた。そこで九柱戯を楽しむ見知らぬ男たちの一群が酒盛りをしていたのに加わる。酔いが覚めて山を下ると、ふもとでは20数年の歳月が流れており、既にアメリカは独立国になっていた(ワシントン・アーヴィングの短編小説『リップ・ヴァン・ウィンクル』)。
- 1775年以降 - ダーニーとカートンという2人の青年と、無罪の牢人の娘であるルーシーとの恋愛関係が、フランス革命に巻き込まれ悲劇的な運命を辿っていく(チャールズ・ディケンズ『二都物語』)。
- 1780年代 - 江戸の天明年間、老中田沼意次の金権政治に対し、汚れた世の中を正さんと悪人たちを成敗する「紫頭巾」が大活躍。紫頭巾は浮世絵師狩田秀麿と人気を二分することとなったが、その秀麿こそ紫頭巾の正体だった(寿々喜多呂九平原作による時代劇映画「紫頭巾」)。
- 1791年 - 天真爛漫だが節度を弁えぬ若きモーツァルトには天賦の音楽の才能があり、これを見いだした宮廷音楽家のサリエリが自分の凡庸さに苦悩する。やがてサリエリはモーツァルトに殺意を抱いていく(作家ピーター・シェーファーの戯曲『アマデウス』・この戯曲を基にしたミロス・フォアマン監督の映画「アマデウス」も有名)。
- 1792年 - 秘密裏に貴族を救出する謎の組織「紅はこべ(スカーレット・ピンパーネル)」の暗躍に業を煮やしたフランス革命政府は、組織壊滅のため全権大使ショーヴランを派遣し、ブレイクニー准男爵夫妻に接近させる(バロネス・オルツィの小説『紅はこべ』)。
- 1793年 - 前年に国王グスタフ3世が仮面舞踏会で暗殺されて以来、社会不安が高まっているスウェーデンの首都ストックホルムの湖で、四肢を切断された金髪の男性の痛ましい死体が発見された。インテリ法律家と荒くれ風紀取締官がその謎を追う(ニクラス・ナット・オ・ダーグ『1793』)。
- 1793年 - 1794年 - 駆け出しの画家エヴァリスト・ガムランがフランス革命の中で共和主義に傾倒し、やがて革命裁判所の陪審員に選ばれて恐怖政治に身を投じ破滅していく(アナトール・フランス『神々は渇く』)。