6世紀

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6世紀(ろくせいき)とは、西暦501年から西暦600年までの100年間を指す世紀

伝説・架空のできごと[編集]

  • 502年 - 514年 - 梁の武帝は風狂の僧宝誌を尊崇し、その肖像画を描かせるべく三人の画家を遣わした。宝誌が画家たちの前で自らの顔に裂け目を入れ、顔の皮を左右に拡げると、中から十一面観音菩薩の顔が現れた。かくして画家たちが描いた肖像画を見て武帝は再度宝誌を追うが、その姿を二度と見ることはなかった(原型は南朝梁の慧皎高僧伝』巻10。『宇治拾遺物語』他の記述に発展。京都市西住寺の宝誌和尚像も有名)。
  • 502年 - 549年 - 梁の武帝の治世に活躍した画家の張僧繇が金陵安楽寺の壁画に龍を描き、ややあって目を書き入れたところ龍が画中から動き出し瞬く間に天上に駆け上っていった(張彦遠歴代名画記』「画竜点睛を欠く」の故事。他の出典として『水衡記』)。
  • 507年 - 越前国味真野に住んでいた、応神天皇の子孫である大迹部皇子(男大迹皇子・継体天皇)のもとに急使が届き、次の帝の候補として白羽の矢が立てられた。皇子は都への旅路を急ぐかたわら、この地に残すことになる恋人照日の前に使者を送り、手紙と愛用した花筐(はながたみ(花籠))を届けさせる(世阿弥の謡曲「花筐」)。
  • 528年 - コネチカット州ハートフォード出身のハンク・モーガンは、兵器工場の職長であった。ある日モーガンは部下に殴られて気絶する。意識を取り戻すと目の前には騎士がいて、騎士に連れて行かれた先はキャメロットだった。モーガンは自分がかのアーサー王宮廷にいることを知る(マーク・トウェインの小説『アーサー王宮廷のヤンキー』)。
  • 537年 - アーサー王の遠征中にモルドレッドが反乱を起こし、カムランの戦いで王が討伐した。しかし王は激戦の末、瀕死の重傷を負い、治療のためアヴァロンへ赴き、この地で最期を迎えることとなる。またアーサー王は未来のいつかに目覚めて人々を救うために帰ってくるため、ここで眠っているだけだという(「アーサー王帰還伝説」。最古の記述は『カンブリア年代記』、ジェフリー・オブ・モンマスの『ブリタニア列王伝』などで発展)。
  • 564年 - 洛陽が北周軍に包囲された時、敵の策謀を疑い門は閉じられたままだった。救援に来た北斉の将軍高長恭(蘭陵王)が門前で兜を脱ぎ顔を晒したところ、類いまれな美貌を見て門兵が扉を開いた。以後もその美貌が兵卒たちの士気を下げることを恐れ、高長恭は常に異形の仮面をつけて戦い続けた(雅楽蘭陵王」)。
  • 557年以降 - 581年頃 - 北周からの間に長安にいた若者杜子春が財産を使い果たし、仙人の鉄冠子のもとで修行に励むが、ふとした過ちで不老長寿の夢を絶たれてしまう(原作は唐の李復言の伝奇小説『続玄怪録』の「杜子春伝」。日本の芥川龍之介の翻案小説、『杜子春』は時代・場所のほか物語に大きく変更あり)。
  • 562年以降 - ゲルマン諸族を打ち破り、帝国領土の回復に顕著な貢献したにもかかわらず、思いがけぬことで東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世の寵を失った歴戦の勇士・老いた将軍ベリサリウスは、追放されて盲目にされたばかりでなく、陋巷で物乞いをして人々の慈悲にすがるような哀れな最期を迎えることになった(ジャン・フランソワ・マルモンテルの歴史小説『べリゼール』、この小説に想を得たジャック・ルイ・ダヴィッドの油彩画「施しを乞うベリサリウス(リール美術館蔵)」も有名)。
  • 565年 - アイルランド人でアイオナ修道院長でもあったコルンバは、スコットランド北部を布教する際に、人々を苦しめていたネス川に潜む怪物を聖なる力で追い払った(ローナ修道院長アダムナンによる『聖コルンバ伝(Vita Columbae)』。ネス湖未確認生物ネッシー」の最古の記録ともされる)。
  • 581年以降 - 広東省の羅浮山麓は梅の名所で、隋の開皇年間に将軍趙師雄がここである清楚な美女に出会い、歓談し酒を酌み交わした。酔いが覚めるとただ一人。美女は梅花の精霊であった(柳宗元「龍城録 趙師雄酔憩梅花下」に見える「羅浮仙伝説」)。
  • 585年以前 - 日本の敏達天皇の時代、元興寺(飛鳥寺)の童子が怪死する事件が相次いだ。雷神により授かったとされる尾張出身の怪力の童子がその元興寺の妖怪を倒し、怪異は収まった。この童子こそ道場法師の前身である(景戒日本霊異記』)。
  • 590年以降 - 若きペルシア王子ホスロー(後の皇帝ホスロー2世)はアルメニアに赴き、その王女シーリーンと運命的な出会いを果たす。互いに惹かれ合うもホスローは、帝国の内乱を鎮圧するのに忙殺され、その鎮圧のため助力を仰ぐ東ローマ皇帝(カエサル)の王女マルヤムとの縁組を承諾せざるを得なくなる。互いにすれ違う二人を待ち受ける波乱万丈な運命はまだまだ続く(ニザーミーホスローとシーリーン』)。

脚注[編集]

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出典[編集]

関連項目[編集]

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