10世紀

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10世紀(じっせいき)は、西暦901年から西暦1000年までの100年間を指す世紀1千年紀における最後の世紀である。

架空のできごと[編集]

  • 10世紀 - フランスのポワトゥー地方の領主としてリュジニャン家が登場するが、この家の始祖は下半身が蛇である妖精メリュジーヌを妻としていた。メリュジーヌの力により居城のリュジニャン城も建てられている(「メリュジーヌ伝説」)。
  • 912年以前 - 大正時代(1912 - 1926年)より1000年以上前の日本に虚弱体質の貴族の男がいた。20歳まで生きられぬ、と宣告を受けたもののある善良な医師の処方により、健康な体を獲得するに至った。しかしその男がこのことを理解したのは、善良な医師を早合点で殺害した後のことであり、人間の血肉を食らい続ける「鬼」となる代償がついた。この男こそが暗闇に蠢く「鬼」の頭目鬼舞辻無惨その人である(吾峠呼世晴のマンガ『鬼滅の刃』)。
  • 928年 - 旅の僧安珍が清姫に懸想され逃亡するも、紀州道成寺の大鐘の中で蛇体と化した清姫に焼き尽くされる(『大日本国法華験記』ほか「安珍・清姫伝説」)。
  • 928年 - 五代十国後唐では国王と王妃の間は冷え切っていた。王妃に毒を盛る国王、皇太子と不倫する王妃、そしてそれをとりまく人々。この年の秋、城一面が菊の花で覆いつくされた中で催される豪奢な饗宴は、王家をめぐる陰謀と内乱の始まりだった(原作は曹禺の『雷雨』、張芸謀監督の映画「王妃の紋章」でも有名)。
  • 930年 - 信貴山の命蓮が祈祷により、転輪聖王の金輪を転がす剣の護法童子を遣わし、醍醐天皇の病気を平癒させる(『信貴山縁起絵巻』)。
  • 930年以前 - 皇子の身の上ながら盲目のため疎まれた蝉丸は父である醍醐天皇に捨てられ、逢坂山にて出家生活を営んでいた。そこへ同じく異形の者だということで捨てられ放浪していた姉の皇女逆髪が蝉丸のもとを訪れ、不幸の境遇を慰めあう(能『蝉丸』)。
  • 939年以前 - 近江国三上山百足琵琶湖の龍神に依頼された藤原秀郷(俵藤太)によって討たれる(『太平記』ほか「百足退治伝説」)。
  • 940年 - 平安京で晒し首にされた平将門の首級が関東を目指して舞い上がり空中を飛行し武蔵国豊嶋郡芝崎村(東京都千代田区大手町)に落下する(「平将門の首塚伝説」)。
  • 940年以降 - 平将門の娘滝夜叉姫は一族郎党が滅ぼされた中にあって生き残り、貴船神社で復讐の成就を祈願し、下総の相馬の古御所に拠って朝廷転覆の謀略を巡らせることとなる(山東京伝の読本『善知鳥安方忠義伝』)。
  • 956年 - 藤原師輔が内裏から退出して二条大宮「あははの辻」にて百鬼夜行に遭遇するも「尊勝陀羅尼」を誦して難を逃れる(『大鏡』)。
  • 960年 - この年に興化軍莆田県湄州島の都巡林愿の六女として生まれた黙娘は、幼少の頃から才気煥発で信仰心も篤かった。16歳の頃に神通力を得て村人の病を治すなどの奇跡を起こし「通賢霊女」と呼ばれ崇められた。しかし28歳の時に官吏の父が海難に遭い行方知れずとなる。これに悲嘆した黙娘は旅立ち、その後、峨嵋山の山頂で仙人に誘われ、航海と商業の守護神媽祖となったという(「媽祖の伝説」)。
  • 970年 - 信濃国戸隠の鬼女紅葉が勅命を受けた平維茂によって討たれる(能『紅葉狩』や小説『北向山霊験記戸隠山鬼女紅葉退治之傳全』ほか「紅葉伝説」)。
  • 976年 - 比叡山の稚児であった梅若丸が人買いの信夫藤太により連れ出され、奥州に行く途上に隅田川の近辺で病に倒れ12歳で死去。その後その母が安否を尋ね隅田川に来た時に霊となった梅若丸が出現する(木母寺の伝承・能『隅田川』ほか松若丸伝説)。
  • 980年以前 - 平安京朱雀大路の南端にある羅生門はかねてから荒廃が著しく、楼門の二階には行き場のない遺体が放置されていた。ある若い下人がこの門を上がり、暗がりの中で死んだ女性の髪を梳く老婆に遭遇する(原典は『今昔物語集』、これをもとに芥川龍之介の小説『羅生門』が創られる)。
  • 995年 - 丹波国大江山酒呑童子が勅命を受けた源頼光頼光四天王によって討たれる(「酒呑童子伝説」)。
  • 996年以降 - 神聖ローマ皇帝オットー3世のもとへ無実の罪で斬首にされた夫の首を携え無念を晴らすべく伯爵夫人が現れる。夫人は皇帝の面前での神明裁判で熱せられた鉄塊を握りしめ身の潔白を訴え勝利を勝ち取る(「オットーの審判伝説」)。
  • 999年以前 - オーリヤックのジェルベールが、コルドバのアラブ人から魔術を学びその技により悪魔と契約する。やがて彼はシルウェステル2世として教皇となる(「教皇シルヴェステル2世の悪魔伝説」)。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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