2023年1月の鉄道

2023年1月の鉄道では、2023年1月の鉄道関連の出来事を記載する。

国内

牟岐線を走行するやくおうじ号

• 1月1日
  • 三大都市圏・九州地方の一部鉄道会社などで終夜運転が実施される。また、初詣シーズンに合わせ、小田急電鉄の「ニューイヤーエクスプレス」やJR四国の「やくおうじ」など、臨時列車が多数運行される。
  • 篠ノ井線にてEF64 1024+EF64 1026(JR貨物愛知機関区所属)を用いた、通称「お年玉回送」が運行される。昨年に引き続き運転されたが、今年は昨年のように4重単ではなく重単（2重単）での運転となり、ファンからは「減額されたお年玉」と揶揄された。
• 1月3日
  • この日をもって、651系1000番台を使用しての臨時特急「水上」の設定が終了。最終日の3日には多くのファンが集まった。
  • 読売旅行主催の団体列車「貸切列車で行く！新春！成田山新勝寺初詣」が運行される。185系200番台オオB6編成が使用された。
• 1月4日
  • 名古屋市営地下鉄の4駅の駅名が変更される。桜通線の中村区役所駅が太閤通駅に、名城線の市役所駅が名古屋城駅に、伝馬町駅が熱田神宮伝馬町駅に、神宮西駅が熱田神宮西駅に改称された。また、同時に本陣駅に副駅名（中村区役所）を制定。名古屋城駅の副駅名も（市役所　県庁）へ変更された。
  • 長崎電気軌道の市民会館停留場が市役所停留場へ改称。
• 1月5日
  • 全般検査期限切れのEF66 27が吹田機関区内にて入換作業を実施。
  • E233系0番台トタH53編成が長野総合車両センターから出場。グリーン車組み込み可能改造を行っていた。
• 1月7日：(〜8日) 山手線渋谷駅のホーム改修工事に伴い、山手線外回りが大崎→池袋間で運休となる。並行する山手貨物線では運休となる分を補うために臨時ダイヤ（大崎新宿ライン）で運行された。
• 1月8日：団体臨時列車「カシオペア紀行」が運転。2023年初の運転となった今回は、夜間ではなく昼間に常磐線経由で上野より仙台まで運行され、牽引機関車はEF81 98が抜擢された。
• 1月9日
  • 始発前に渋谷駅にて行われたホーム改修工事後の確認試運転が実施される。
  • クラブツーリズム主催の185系200番台オオB6編成使用の団体臨時列車「185系で行く 大宮⇔成田　日帰りの旅」が運行。また、同日似たルートで臨時特急「早春成田山むさしの号」も運行された。
  • 8日に運転されたカシオペア紀行の返却回送列車が東北本線経由で仙台→上野→尾久間で運転されたが、牽引機の機関車（EF81 98）に不具合が生じて台車周りから火花と煙が散り、線路脇は飛び散った火花の影響で草が焼ける火事が相次いだ。このため回送列車は貝田駅で運転を打ち切り、事故当時4098列車に充当されていたEH500-17が東福島駅から救援に向かい、貝田から東福島まで救援回送を実施した。翌日、東福島からはEF81 139の救援牽引で尾久まで回送された。
• 1月12日
  • 315系0番台シンC9編成が落成し、新製試運転を行う。
  • (～13日早朝)185系オオOM04編成が長野総合車両センターに入場。EF64 1032[長岡]の牽引で配給された。JR東日本では新年一発目の廃車回送である。
• 1月13日：しなの鉄道SR1系S304+S305+S306編成が総合車両製作所新津事業所（J-TREC新津事業所）を出場し、新津→新潟タ→屋代間で甲種輸送が行われる。新津→新潟タ間はDD200-17、新潟タ→屋代間はEH200-11の牽引で運転された。
• 1月14日
  • 中央線（名古屋 - 中津川間）で315系3000番台シンC102編成と313系1100番台シンB5編成が異形式併結試運転を行う。
  • 中央線（名古屋 - 中津川間）で315系0番台が211系5K+313系1300番台半固定編成運用を代走。315系が初の終電運用を行った。
• 1月16日
  • 長野総合車両センターからワンマン化工事を終えたE233系2000番台（常磐緩行線・メトロ千代田線・小田急線直通用）マト5編成が出場。
  • 315系0番台シンC9編成が神領 - 洗馬間で試運転走行。
  • 485系タカTG-02編成（ジョイフルトレイン華）の解体が全車終了。
• 1月17日
  • カヤ27-501が大宮総合車両センターに入場。牽引機はEF81 139。
  • 名古屋鉄道が3月18日に行う春のダイヤ改正概要を発表。新木曽川駅や笠松駅での特急列車の特別通過取りやめ、知多新線や各務原線・犬山線でワンマン運転を開始すると公表された。
• 1月18日
  • 高崎車両センター籠原派出所で「撮ろう高崎線！夢のコラボ！今昔の高崎線車両撮影会」開催。211系タカC13編成・E231系ヤマU35編成・E233系コツE-65編成が撮影会の被写体となった。
  • (～19日早朝)オオOM08編成が長野総合車両センターに入場。こちらもEF64 1030が牽引した。JR東日本では新年二発目であり2週連続の185系廃車回送となる。これにより付随車「サ」は消滅した。残る185系電車は「200番台オオB6編成（国鉄緑ストライプカラー）」と「0番台オオC1編成（新特急色）」のみ。
  • (～19日)JR東日本尾久車両センター所属のEF81 95（通称・虹釡）が台車検査を終えて秋田総合車両センターを出場し、土崎から尾久まで単機回送される。
• 1月19日：HC85系ナコD201.202編成が日本車両から出場し、公式試運転を行う。
• 1月20日：春の臨時列車がJR各社から発表される。JR東日本の185系電車の多客運用やJR西日本で唯一の奈良県内を走行する特急「まほろば」の運行など、コロナ禍前の様々なことが戻ってきたため鉄道ファンは大いに歓迎した。
• 1月21日
  • 神領車両区の313系1000番台シンB1編成が大垣車両区へ転属。編成番号を改め、現在の4連の続番、「カキJ11編成」になった。大垣では初の1000番台である。
  • 315系1000番台シンC102編成＋313系1100番台シンB3編成の他形式連結試験運転（試運転）が走行。
• 1月22日：東海道新幹線が停電。原因は地絡による変電所の送電停止。上下線で最大2時間の遅れが発生した。
• 1月23日
  • E233系0番台トタH57編成がグリーン車を組み込み試運転。今回は「山線」とも呼ばれる中央本線大月駅まで乗り入れた。
  • (〜2月末)ワンマン対応車第一陣となるE233系1000番台サイ146編成が運転台改造・ATACSアンテナ追加設置・非常用はしご取り付けなどを行い、京浜東北線内で性能確認試運転を実施。
• 1月24日
  • 10年に1度と言われている最強寒波の影響で、大糸線（全線）や飯山線（全線）、信越本線（直江津 - 新潟間）などが計画運休となる。
  • 秋田総合車両センターにて昨年秋より臨時入場を行っていたE231系800番台ミツK3編成が同所構内にて試運転を実施。大方の予想通り同編成には機器更新が施工された。
  • キハ66-7+キハ67-7+キハ66-12+キハ67-12+キハ66-2+キハ67-2がDE10 1638の牽引によって疎開先の川尻から小倉へ廃車回送。
  • 京都線・琵琶湖線内での大雪の影響で、京阪神の路線の多くに遅れが発生する。
  • 川崎重工よりE8系G1編成が船積みされているのが目撃される。
• 1月25日
  • 24日からの大雪の影響で、甲信越・中京・京阪神で大規模な運休や遅れが発生。京阪神はこの後28日まで続いた。
  • 205系500番台コツR8編成+コツR13編成が長野総合車両センターへ入場。EF64 1030の牽引で配給輸送された。残る205系500番代はコツR1編成のみ。
  • 『ハチゴー』の愛称で親しまれる東急8500系の最後の1編成となった8637Fが長津田から恩田まで廃車回送される。これをもって東急8500系は本家から全廃となった。
  • 225系700番台「Aシート」（クモハ224-700以下3Bの4連×2編成）が登場。
• 1月26日
  • 315系シンC10編成が日本車両を出場し、新製試運転を実施。
  • E235系1000番台用のグリーン車4両(サロE235/E234-23.24)が横浜から新津へ甲種輸送される。
  • (～30日)大阪メトロ20系2636Fが廃車のため緑木から陸送搬出。
• 1月27日
  • 吹田総合車両所京都支所所属の113系5700番台キトC8編成（キトC-08編成）がクモヤ145 2両（1201-1106）によって吹田総合車両所本所へ（廃車）回送。「抹茶色」として親しまれている京都所属の113系としては初の廃車回送である。
  • 新宿線で運用されていた西武2000系2057Fが横瀬車両基地へ廃車回送。
  • 琵琶湖線カッターと呼ばれる琵琶湖線霜取り列車が走行する。担当はEF81 113。
• 1月28日
  • 313系シンB3編成と315系シンC102編成が異形式併結試運転を行う。
  • 八王子と草津温泉を結ぶ「はちおうじ草津」がE257系オオOM-52編成で運行。E257系が旅客列車として吾妻線に入線するのは初となる。

りんくう常滑 - 中部国際空港間を走行する名鉄1200系電車（2021年のイベント走行時）

• 1月29日
  • 1年に一回、甲府と熱海を結ぶ「花咲あたみ満喫号」が運行。
  • 名鉄空港線が開業18周年を迎える。当日は中部国際空港駅～太田川駅間の一部の普通電車に、普段は空港線に入らない1800系が充当。また、同駅を発着する一部の特急電車に、こちらも普段は空港線に入らない1200系パノラマsuperが充当された。また、1800系の普通電車1本のうち、普段は回送として走る中部国際空港駅～常滑駅間を臨時快速急行として走る電車も運行された。
• 1月30日
  • 211系5000番台シンK102編成とシンK108編成が廃車回送される。
  • E233系マト4編成がワンマン化改造を行うため松戸から長野総合車両センター入場回送。
  • Aシートを組み込んだ225系K1編成とK2編成が湖西線で試運転を実施。なお、大雪の影響で数日間実施できなかった。
  • 205系3100番台センM17編成がED75 757[仙]の牽引により郡山総合車両センターへ入場。
• 1月31日
  • 機器更新されたE231系ミツK3編成が豪雪の影響で所定より5日遅れで秋田総合車両センターを出場し、長岡車両センター所属のEF81 134の牽引で東大宮操車場まで配給輸送される。同編成は翌日にかけて所属区の三鷹車両センターまで自走回送された。
  • 東急5050系4000番代の中間車2両（Qシート車両）が総合車両製作所横浜事業所（J-TREC横浜）を出場。DD200-6、EF65 2087、DD200-20の牽引で逗子から長津田まで2日に渡って甲種輸送された。
  • 東京メトロ8000系電車8102Fが北館林まで廃車回送される。同編成はデジタル無線非対応のために2022年の東武線内デジタル無線化に伴って東武線直通禁止編成となった編成群（いわゆる『サークルK』）の1つで、最後のサークルK車両であった。
  • JR西日本の381系パノラマ編成が「スーパーやくも」塗装となって後藤総合車両所を出場し、試運転（後藤出場試運転）を実施。
  • 737系トマC-01編成とトマC-02編成が連結して試運転。4連の試運転は初。
  • 近鉄8000系B78編成+B79編成が高安に廃車回送される。これにより近鉄奈良線系統から非ワンマンの3両固定編成が全廃となる。