名鉄モ880形電車
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名鉄880形電車(めいてつ880がたでんしゃ)は、名古屋鉄道が運用していた路面電車用電車である。
概要[編集]
美濃町線は田神線を介して各務原線に乗り入れ、新岐阜駅まで直通運転を行っており、新岐阜直通系統の増発のため5編成が投入された架線電圧600V/1500Vの双方に対応する複電圧車。
2車体1編成の連接車で、車体側面には上段下降・下段上昇式二段窓が並ぶ。車体色は名鉄スカーレットで、正面ヘッドライト回りには飾り帯がある。
編成一覧[編集]
- モ880 - モ881
- モ882 - モ883
- モ884 - モ885
- モ886 - モ887
- モ888 - モ889
運用[編集]
美濃町線と新岐阜の直通系統に充当された。
登場時は非冷房だったが、1991年(平成3年)から冷房化工事が新川工場で施工された。新川工場への入出場は複電圧機構を活かし、終電から始発までの間に自走で行われたとされる。なお1500V区間を走る割合が全体から見て短く、冷房装置は600V区間でのみ作動するものだった。
2000年(平成12年)にワンマン化工事が施工されたが、2005年の名鉄600V線区全廃で用途を喪失、廃車された。
譲渡[編集]
冷房化済みで車齢が浅いことから全車が福井鉄道へ譲渡された。譲渡に際しては車体塗装の変更、複電圧機構の撤去、歯車比の変更、弱め界磁機能の追加、集電装置のシングルアームパンタ化などの改造が施工されている。
2021年(令和3年)から機器更新による延命工事が施工されており、一部編成の走行装置がVVVF制御/回生ブレーキに更新された。なお更新の対象から外れたモ880 - モ881は車両としては除籍され、除雪機械として引き続き残存している。
名鉄岐阜線(600V線区) |