名鉄モ590形電車
名鉄590形電車(めいてつ590がたでんしゃ)は、かつて名古屋鉄道で運用されていた電車。全5両が製造され、岐阜市内線、美濃町線などで運用されていた。
構造[編集]
基本設計は本形式の前年に登場したモ580形をより近代的な外観にしたようなもので、主電動機出力が45kWに強化され、集電装置にパンタグラフが採用された。車内はオールロングシートである。
運用[編集]
当初は岐阜市内線で活躍していたが、モ591は1968年(昭和43年)以降美濃町線へ活躍の場を移し、他の4両もそれに続いた。美濃町線は専用軌道区間の割合が高く、歯車比を変更して高速性能を強化している。
しかし田神線が開通して美濃町線の主流が新岐阜発着系統になると、新岐阜発着系統に入れられないモ590形は持て余し気味となり、1981年(昭和56年)以降、モ593・594・595の3両は休車となった。
運用に入っていたモ591・592は美濃町線末端部の新関 - 美濃間でのワンマン運転開始時にワンマン対応化改造を行った。所要数確保のため、休車中だったモ593も休車から復活してワンマン化改造を受けている。しかしモ594・595の2両は休車から復活することも、他社に譲渡されることもなく解体処分された。
新関 - 美濃間の廃線後は徹明町 - 日野橋間の区間運用に使用され、1999年(平成11年)から翌年にかけてモ591・592を対象に冷房化が実施された。
3両全てが2005年の名鉄岐阜線区全廃を見届けた。なお廃線1年前にはモ593がクリームと緑色のツートンカラーに塗り替えられ、廃線後は旧美濃駅に静態保存された。
譲渡[編集]
冷房化改造されていたモ591・592の2両は土佐電気鉄道(現・とさでん交通)へと譲渡された。
譲渡に際してはアルナ車両で行先表示器のLED化、後位寄りの客用ドアを撤去して前中扉化などの改造を行った。塗装は名鉄時代の名鉄スカーレットそのままで、車番もローマン字体による切り抜き文字で表記されるなど非常に目立つ。
注[編集]
名鉄岐阜線(600V線区) |