モノサク
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宮の下踏切より撮影した209系(2023年7月) | |
所在地 | 千葉県四街道市・佐倉市 |
順光時間 | 午後 |
キャパシティ | 各立ち位置10人程度 |
レンズ | 望遠レンズ・広角レンズ |
撮影場所 | 宮の下踏切・亀崎踏切付近 |
アクセス | 物井駅・佐倉駅から徒歩15~25分 |
モノサクとは、千葉県四街道市・佐倉市にある鉄道写真の撮影地である。
概要[編集]
総武本線の物井 (ものい) - 佐倉 (さくら)間に存在する。撮影地の名称の由来はこの2つの駅の頭文字2文字から取ったものである。周囲は農地となっていて開けている。
総武本線・成田線経由の貨物列車や臨時特急列車が走った場合は、この撮影地に多くの撮り鉄らが集まることがある。例えば、過去にEF65 501がJR貨物へ貸し出された際は大盛況となっていた。その後も、新鶴見機関区所属のEF65形の鹿島貨物運用(1092列車)を夏の限界光線で仕留めるのがベターであった(2023年度改正でEF210形に置き換え済)。EF65亡き後の2023年シーズンでも、同線には255系・E217系・E259系(旧塗装)・209系といった、置き換え等が噂されている形式が数多く通過して盛況であった。中でも255系の人気は強く、シーズン真っ只中の夏季には数時間前からの到着は必須であった[注釈 1]。
2025年現在ではE235系1000番代、E259系(新塗装)、209系2000番代・2100番代、そしてEF210形が定期列車として撮影可能。
周囲は農地であるため、自動販売機やコンビニエンスストアなどは一切存在せず、長時間張り込む際は熱中症予防のために水や食料を多めに持参する必要がある。
この撮影地では度々トラブルや珍現象などが発生することでも有名で、手出しをされたり、直前陰湿雲配給、「モノサクサザエさん事件」「シミュレーター試運転映り込み事件」などの歴史を残している。
撮影地付近には総武本線(旧:総武鉄道)の旧線跡が遺構として残っている[1]。
撮影環境[編集]
宮の下踏切[編集]
編成写真での撮影の際は、宮の下踏切と亀崎踏切という2パターンの立ち位置が存在する。
宮の下踏切では、寺崎トンネルから顔を出す上り列車をきれいな直線ストレート構図で捉えることが可能。しかし、踏切障害物検知装置(障検)がベストポジションのすぐ隣に設置されており、いわゆる「ひな壇」を組んで後方から脚立を使ったハイアングルで撮る際は障検に干渉するおそれがあり、列車接近時に障検のセンサーに感知・検知されてしまった場合は特殊信号発光機(特発信号機)によって電車を止めてしまうことになる。このためキャパシティは限られており、頑張っても10人から15人ほどが適正となる。立ち位置を踏切の前後に分散することによってのキャパシティの確保も可能。踏切から後退する構図ならば、坂道を駆け上がる編成が撮影可能。
鹿島貨物の1092レを宮の下踏切で撮影する際は、定時では下り普通列車(第371M列車)に全被りされるという欠点がある。
亀崎踏切[編集]
亀崎踏切では、上り線の撮影の場合はややアウトカーブの構図(俗に言われる「首振り」)での撮影となる。言わずと知れた総武本線屈指の有名お立ち台であるが、たまに場所取りなどで治安が悪い時もある。キャパシティは宮の下踏切アングルと同じく10人から15人ほどが適正。脚立を使っての撮影が推奨される。なお、定番の切り位置の至近には木があり、夏でもベストシーズンを逃すと影が列車にもろ被りすることがある。このため、鹿島貨物の1092レを亀崎踏切で撮影出来るシーズンは非常に限られた間となっている。
このほかアングルを変更すれば下り線を別のアウトカーブでの撮影も可能で[2]、こちらは冬シーズンの午前順光となる。順光時間中には255系充当のしおさい1号の撮影も可能であった(2024年度改正でE259系に置き換え済)。
さらに、踏切から物井駅寄りに200メートルほど歩いたところでは上り線をインカーブ構図でも撮影可能で(通称「モノサクインカ」)、こちらも冬シーズンの午前順光。順光時間中には255系充当のしおさい6号が撮影可能であった(上に同じ)。
脚注[編集]
出典[編集]
- ↑ 高野 健一 (2020年6月20日). “鉄道撮影の有名スポット「モノサク」の魅力は車両撮影だけではなかった”. note. 2023年7月23日確認。
- ↑ GO!GO! LOCAL TRAIN. “物井~佐倉間(亀崎踏切)”. アメーバブログ. 2023年7月29日確認。
注釈[編集]
- ↑ 255系は2024年ダイヤ改正にてE259系に置き換えられた
関連項目[編集]
主な鉄道写真の有名撮影地の一覧 |