JR山田線
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東日本旅客鉄道(JR東日本) 山田線 | |
|---|---|
|
| |
| 基本情報 | |
| 国 |
|
| 所在地 | 岩手県 |
| 種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
| 起点 | 盛岡駅 |
| 終点 | 宮古駅[注 1] |
| 駅数 | 15駅[注 2] |
| 電報略号 | ヤタセ |
| 開業 | 1923年(大正12年)10月10日[注 3] |
| 所有者 | 東日本旅客鉄道 |
| 運営者 | 東日本旅客鉄道(全線) |
| 車両基地 | 盛岡車両センター |
| 使用車両 | 使用車両の項を参照 |
| 路線諸元 | |
| 路線距離 | 102.1km |
| 軌間 | 1,067mm |
| 線路数 | 単線 |
| 電化方式 | 非電化 |
| 閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) |
| 保安装置 | ATS-Sn |
| 最高速度 | 85km/h |
山田線 (やまだせん)とは、盛岡駅と宮古駅を結ぶ東日本旅客鉄道の鉄道路線 (地方交通線)である。
概要[編集]
軌間1067mm、営業キロ102.1km、非電化の鉄道路線である。かつては、釜石駅まで路線を伸ばしていたが、三陸鉄道に譲渡され、線名の由来の陸中山田を通らなくなった。
後述の半世紀余りの本数減で、人口希薄地帯を走る印象が高いが、上米内以西は盛岡市街の東外れを通る。
沿革[編集]
開業までのいざこざ[編集]
- 山田線の建設計画は、1892年の時点で盛岡~陸中山田間が既に構想されていた。が、盛岡~宮古間において北上山地を越える必要があったため[注 4]、予定線の検討こそあったものの建設は長い間行われなかった。
- やがて、原内閣が発足すると、1920年より建設が開始され[注 5]、その3年後には盛岡~上米内間が開通した。
16年間の延伸工事と第二次世界大戦[編集]
- 盛岡~上米内間の開業後も延伸工事が行われ、1934年には宮古駅まで延伸開業した。が、想定よりも利用客が多く、立ち通しになることも少なからずあったという。というのも、鉄路開業前に乗合馬車の運行(1906年)や、岩手県初の路線バスである盛宮自動車の運行(1913年)があったためである。また、当時は釜石線が釜石駅まで開業しておらず、岩手県北部における唯一の海岸部と内陸の直通路線であったことも大きな理由である。
- 1939年には全通したが、当時第二次世界大戦が勃発していた時期であったことから釜石製鐵所や釜石鉱山を擁した釜石と東北線とを直接連絡する鉄道ルートとして、日夜を通しての貨物輸送に貢献していた。
戦後における災害との闘い[編集]
- 終戦から約1年後の1946年11月に、風水害に巻き込まれ、平津戸~蟇目間が不通となったことにより(1954年に全線復旧)[注 6]、GHQの指示によって釜石線の改造が行われることとなった[注 7]。これに伴い、盛岡から三陸海岸沿いへのメインルートが山田線から釜石線に切り替わり(貨物列車も釜石線経由に変更されている)、ここから利用客の減少に繋がっていくこととなった。
- その後、1980年の集中豪雨、2008年の岩手県沿岸北部地震、2015年の山田線列車脱線事故など、多くの災害に見舞われている。
民営化と一部区間の経営移管、そして駅の廃止[編集]
詳細は「三陸鉄道リアス線 (旧山田線区間) #被災と復興、そして経営移管まで」を参照
- 1987年に国鉄が分割民営化され、JR東日本の路線となると、夏休み期間を中心にC10形8号機[注 8]と客車2両(種車は貨車)を使用したSLリアス線「しおかぜ号」が2年ほど運転されていた。尚、廃線となった宮古~宮古港間の貨物線を活用したものだった。
- 2011年3月11日に東日本大震災が起こり、山田線のうち三陸海岸沿いの区間に大打撃を受けると、この区間の復旧に関する会議が開かれた[注 9]。この会議から当該区間の復旧までの期間については、中リアス線の方を参照されたい。
- 2013年以降には、突然廃止駅が相次いだ。まず最初に大志田駅と浅岸駅[注 10]が2016年に廃止され(2013年からは冬季全列車通過となっていた)、2023年には平津戸駅が廃止となった。この他、宮古~釜石間も三陸鉄道に経営移管されたことに伴い、2019年にJR東日本の駅として廃駅となっている。
- 2024年からは、沿線を並走する106急行バスを山田線の乗車券で利用可能とする実証実験を実施し、翌年からは2030年3月まで行う独占禁止法特例法に基づく共同経営に移行することとなった[注 11]。
使用車両[編集]
また、臨時列車としてひなび(陽旅)(主にひなび 宮古として)やPOKÉMON with YOU トレイン(主にポケモントレイン宮古号として)なども乗り入れる。
運行状況[編集]
昭和43年10月1日日本国有鉄道ダイヤ改正ではこの区間に3往復の急行列車が運転され、非冷房も当たり前だったが、区界以東で並行する国道106号の106急行バスの高フリークエンシーぶりと開業当時では画期的だった冷房装備に敗北し、急行列車は全廃された。
加えて、利用客の減少のために途中駅の廃止があり、本数僅少路線に関わらず快速列車の運行が多い。
なお106急行バスに敵対するのは諦めたようで、現在は106急行バスにJRの切符で乗れる制度を導入している。フリーパスを除いた乗車券・定期券であれば利用が可能なため時刻と相談して選択が可能となっている[注 12]。宮古盛岡横断道路が山田線を瀕死に追い込んだ間が否めない……
駅一覧[編集]
| 駅名 | 営業キロ | 快速 | 接続路線・備考 | 線路 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 駅間 | 累計 | |||||
| 盛岡駅 | - | 0.0 | ● | 東日本旅客鉄道: IGRいわて銀河鉄道:■いわて銀河鉄道線 |
∨ | 盛岡市 |
| 上盛岡駅 | 2.8 | 2.8 | ● | | | ||
| 山岸駅 | 2.1 | 4.9 | ● | | | ||
| 上米内駅 | 5.0 | 9.9 | ● | ◇ | ||
| 区界駅 | 25.7 | 35.6 | | | | | 宮古市 | |
| 松草駅 | 8.0 | 43.6 | | | | | ||
| 川内駅 | 17.9 | 61.5 | | | ◇ | ||
| 箱石駅 | 4.2 | 65.7 | | | | | ||
| 陸中川井駅 | 7.8 | 73.5 | ● | | | ||
| 腹帯駅 | 9.1 | 82.6 | | | | | ||
| 茂市駅 | 4.4 | 87.0 | ● | ◇ | ||
| 蟇目駅 | 4.5 | 91.5 | | | | | ||
| 花原市駅 | 2.7 | 94.2 | | | | | ||
| 千徳駅 | 4.6 | 98.8 | ● | | | ||
| 宮古駅 | 3.3 | 102.1 | ● | 三陸鉄道:■リアス線 | ∧ | |
- 上米内駅 - 区界駅間の距離は、JR東日本管内の在来線では最長の駅間距離となっている。
- 盛岡駅はJR東日本の直営駅、宮古駅は三陸鉄道の管轄駅で、中間駅はすべて盛岡駅管理の無人駅である。
廃止区間[編集]
- 2019年(平成31年)経営移管区間
-
- 設置駅・駅名は移管前日時点のもの
- この区間の現状の詳細については「三陸鉄道リアス線 (旧山田線区間)」を参照
- 宮古駅 - 磯鶏駅 - 津軽石駅 - 豊間根駅 - 陸中山田駅 - 織笠駅 - 岩手船越駅 - 浪板海岸駅 - 吉里吉里駅 - 大槌駅 - 鵜住居駅 - 両石駅 - 釜石駅
- 1984年(昭和59年)廃止区間(宮古臨港線)
- 宮古駅 - 宮古港駅
廃止駅[編集]
廃止区間の駅は前節を参照。
- 大志田駅 - 2016年(平成28年)3月26日廃止。上米内駅 - 浅岸駅間。
- 浅岸駅 - 2016年(平成28年)3月26日廃止。大志田駅 - 区界駅間。
- 平津戸駅 - 2022年(令和4年)3月12日全列車通過、2023年(令和5年)3月18日廃止。松草駅 - 川内駅間。
過去の接続路線[編集]
- 茂市駅:岩泉線 - 2014年(平成26年)4月1日廃止。
- 宮古駅:貨物支線(宮古臨港線) - 1984年(昭和59年)2月1日廃止。
注釈[編集]
- ↑ 2019年までは釜石駅
- ↑ 2019年までは29駅。
- ↑ 1939年に全通している。
- ↑ そのため、必然的に人口が少なくなるため、当時野党であった憲政会は山田線の建設に対し猛烈に反対していた。
- ↑ 首相であった原敬が岩手県出身であったことも理由の1つといっても差し支えないかもしれない。
- ↑ この災害によって沿岸側に取り残された機関車を搬出するため、青函連絡船「十勝丸」を宮古港に回漕して船積みすることで対処した逸話がある。
- ↑ このときに釜石線が花巻駅と釜石駅を結ぶ路線に生まれ変わっている。
- ↑ 現在は大井川鉄道(現・大井川鐵道)にて活躍している。
- ↑ 盛岡~宮古間は同年4月13日に完全復旧している。
- ↑ いずれも上米内~区界間に位置していた駅。尚、これらの駅の廃止により、この区間がJR東日本の在来線で最長の駅間距離(25.7km)となった。尚、それ以前は只見線只見~大白川間が最長(20.8km)であった。
- ↑ あくまでJR東日本側が一方的に行っているものなので、106特急・急行バスの乗車券類で山田線に乗ることは不可。また、特別企画乗車券やえきねっとQチケは利用できない。
- ↑ 逆に106急行バスの乗車券では山田線の利用はできない
- ↑ 路線の正式な起点は好摩駅であるが、全列車がIGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線を経由して盛岡駅まで乗り入れる。
関連項目[編集]
JR東日本の鉄道路線 |