チャームクォーク

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

チャームクォークとは物質を構成する素粒子の一種で、6つあるクォークの中で質量が3番目に大きい。チャームクォークは、ジェイプサイ中間子D中間子 やその他のチャーム粒子などのハドロン中に存在する。標準模型によると、ストレンジクォークとともに、チャームクォークは電荷+2/3e、質量1.27 GeV/c²を持ち、第二世代を形成する。他のクォークと同様に、スピン-1/2のフェルミ粒子群に属する。重力電磁気、弱い相互作用、強い相互作用の4つの基本的な相互作用すべてを受ける。チャームクォークの反粒子は反チャームクォークである。1964年頃からその存在が推測されていたが、1970年シェルドン・グラショージョン・イリオポロスルチアーノ・マイアーニによってその存在が理論化された。最初に発見されたチャーム粒子はジェイプサイ中間子である。これは、当時バートン・リヒターが率いたSLAC国立加速器研究所と、サミュエル・ティンが率いたブラックヘブン国立研究所のチームによって発見されました。この粒子の発見は、チャームクォークの初発見でもあった。

関連項目[編集]

物理学の粒子一覧
素粒子
フェルミ粒子
クォーク アップクォーク - ダウンクォーク - ストレンジクォーク - チャームクォーク - ボトムクォーク - トップクォーク
レプトン 電子 - 陽電子 - ミュー粒子 - タウ粒子 - ニュートリノ (電子ニュートリノ - ミューニュートリノ - タウニュートリノ)
ボソン粒子
ゲージ粒子 光子 - グルーオン - ウィークボソン
スカラー粒子 ヒッグス粒子
複合粒子
ハドロン
バリオン 核子 (陽子 - 反陽子 - 中性子 - 反中性子) - デルタ粒子 - ラムダ粒子 - シグマ粒子 - クサイ粒子 - オメガ粒子 - ペンタクォーク
中間子 パイ中間子 - イータ中間子 - ロー中間子 - オメガ中間子 - ファイ中間子 - ジェイプサイ中間子 - ウプシロン中間子 - シータ中間子 - K中間子 - B中間子 - D中間子 - T中間子 - テトラクォーク
基本粒子または複合粒子の結合
通常の粒子 原子核 (重水素 - トリトン - ヘリオン - アルファ粒子) - 原子 - イオン (陽イオン - 陰イオン) - 分子
通常でない粒子 ハイパー核 - ラムダハイパー核 (ハイパー水素 - ハイパートリトン) - シグマハイパー核 - 異種原子 - メソ原子 - ハドロン原子 - 反陽子原子 - ハイペロン原子 - レプトン原子 (ポジトロニウム - ミューオニウム - 真ミューオニウム) - プロトニウム - パイオニウム - メソ分子 - ジポジトロニウム