お座敷列車(おざしきれっしゃ)とは、日本国有鉄道が波動用の12系客車を改造し、新潟鉄道管理局向けに投入したジョイフルトレイン(和風客車)である。編成独自の愛称はなく、ファンの間では配置区所である上沼垂運転区の電略記号である「カヌ」とお座敷を組み合わせてカヌ座と呼ばれることが多かった。
1981年(昭和56年)登場。当初は6両編成で、各車両に新潟鉄道管理局管内の山にちなんだ愛称が付けられた。全車両がグリーン車だが、展望室はない。
1985年(昭和60年)にサロン佐渡となるオロ12 706を増結して7両化。国鉄が分割民営化されてJR東日本が発足後も同社に引き継がれ、新潟地区で引き続き活躍した。更に1999年(平成11年)にはサロンエクスプレス東京からオロ14 702を組み込んでサロン佐渡を2両体制化し、8両編成へ増強。しかしこのスタイルでの活躍は長く続かず、2001年(平成13年)にオロ12 706が編成から離脱して廃車。残った7両は普通車への格下げが行われて翌年廃車となった。
編成両数はサロン佐渡連結以降は7~8両であったが、入線する路線の有効長や需要に合わせて編成を短くすることがあった。これに対応するため、八海と弥彦の妻面にはテールサインと尾灯が設置されている。
落成当時
| 号車番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6
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| 愛称 |
妙高 |
米山 |
八海 |
弥彦 |
飯豊 |
月山
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| 形式 |
スロフ12 805 |
オロ12 809 |
オロ12 810 |
オロ12 811 |
オロ12 812 |
スロフ12 806
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サロン佐渡連結後
| 号車番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7
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| 愛称 |
妙高 |
米山 |
八海 |
サロン佐渡 |
弥彦 |
飯豊 |
月山
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| 形式 |
スロフ12 805 |
オロ12 809 |
オロ12 810 |
オロ12 706 |
オロ12 811 |
オロ12 812 |
スロフ12 806
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サロン佐渡2両体制化後
| 号車番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8
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| 愛称 |
妙高 |
米山 |
サロン佐渡 |
八海 |
サロン佐渡 |
弥彦 |
飯豊 |
月山
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| 形式 |
スロフ12 805 |
オロ12 809 |
オロ12 706 |
オロ12 810 |
オロ14 702 |
オロ12 811 |
オロ12 812 |
スロフ12 806
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最晩年
| 号車番号 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7
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| 愛称 |
妙高 |
米山 |
サロン佐渡 |
八海 |
弥彦 |
飯豊 |
月山
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| 形式 |
スハフ12 1805 |
オハ12 1809 |
オハ14 1702 |
オハ12 1810 |
オハ12 1811 |
オハ12 1812 |
スハフ12 1806
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| 客車 |
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| 気動車 |
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| 電車 |
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| ハイブリット車 |
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| その他車両 |
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| 新幹線 |
| 「*」がある形式は国鉄から継承。右上に「廃」と書かれた形式はJR東日本には書類上存在しない。 データは2025年10月現在のもの。 | |