国鉄403系電車・国鉄423系電車
国鉄403系電車・国鉄423系電車(こくてつ403けいでんしゃ・こくてつ423けいでんしゃ)とは、日本国有鉄道が設計・開発した交直流近郊形電車である。
概要[編集]
403系は交流50Hz用、423系は交流60Hz用。401系・421系の改良版で、主電動機がMT54に改められた。
型式[編集]
401系[編集]
- クハ401形
- 制御車。403系の制御車は全て401系を名乗る。
- モハ402形
- パンタグラフ付き電動車でモハ403とユニットを組む。
- モハ403形
- 電動車でモハ402とユニットを組む。
421系[編集]
- クハ421形
- 制御車。423系の制御車は全て421系を名乗る。
- モハ422形
- パンタグラフ付き電動車でモハ423とユニットを組む。
- モハ423形
- 電動車でモハ422とユニットを組む。
改造[編集]
冷房化改造[編集]
403系と423系は非冷房で登場したため、一部の車両には冷房化改造が行われた。分散冷房や集中冷房の他に、床置き冷房車も登場した。
モハ401-26[編集]
詳細は「国鉄401系電車・国鉄421系電車#モハ401-26」を参照
クハ411-335[編集]
クハ421-43が事故廃車となったため、代わりに製造された415系クハ。423系に組み込まれ、転用などもされず他の423系と同時に廃車された。ちなみにこの車両の製造によりクハ411の番号がグチャグチャになってしまった。
方向転換改造[編集]
編成を組んでいた401系が廃車されて居場所がなくなった下り向き先頭車のクハ401-51を415系に組み込むため、上り向きに方向転換を行った改造。方向転換のほか、冷房用のMGも設置された。
前面強化改造[編集]
JR東日本の403系は他の国鉄近郊形電車と同様、前面にステンレスを装着し強化された。
運用・廃車[編集]
踏切事故によりクハ401-52とモハ402-1の2両が廃車されている。さらに分割民営化直前には403系として製造され、401系に編入されたモハ401-26(←モハ403-1)が401系低運転台車と共に廃車された。403系は常磐線に導入され、423系は九州に導入された。403系は2008年までにすべて廃車、423系は2001年までにすべて廃車されている。
余談[編集]
JR東日本以降に製造された415系1500番台の一部は50Hz専用となるなど、ほぼ403系と言っても過言ではない性能を持っていた。この区分も2017年までに全車廃車されて現存しない。
近い世代の車両[編集]
- 国鉄113系電車 - 直流路線用
- 国鉄455系電車・国鉄475系電車 - 急行用
- 国鉄481系電車 - 特急用(九州・北陸)
- 国鉄483系電車 - 特急用(東北)
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