標準月面クレーター名表記 Y

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

標準月面クレーター名表記とは、国際天文学連合(IAU)の決定した公式な命名に基づき、宇宙用語研究会が発表した、月面の地形名の日本語表記である。 天体名のラテン語読みルールやネーティブの外国人の発音に従って調査した結果で、その信頼性は極めて高い。

月の地形名は、最初ラテン語でつけられた[編集]

17世紀初めに望遠鏡が発明され、月面を見たケプラーやガリレオは、月の暗くて平坦な領域を海だと考え、ラテン語で海を意味する「マーレ」(Mare)と名付けた。そして1645年にレイタ(Reita)が最初の月面図を出版した。しかし、現在採用されている地形名の多くは、17世紀のリッチョーリやヘベリウスによるものである。

当時のヨーロッパは、イタリア、ドイツ、オーストリア、スイス、デンマーク、オランダ、ポーランドなどは神聖ローマ帝国の支配下にあり、1806年に崩壊するまで続いたため、18世紀以前にこれらの地域で書かれた文献や人名、地名などがその公用語であるラテン語で書かれたのは、自然なことだった。そのため、この時期まで命名された月面の主要な地形の多くは、ラテン語あるいはラテン語形で命名されている。しかし、その後に命名された月の裏側の地形や小さなクレーターなどには、20世紀後半からの米ソなどの探査機による観測に基づき、様々な言語で名前が付けられている。

現在、月面の地形は、国際天文学連合(IAU)によって、1639個のクレーター、23個の海と大洋、20個の湖、3個の沼、9個の岬、14個の峡谷、122個の谷、12個の入り江、54個の山と山脈、40個の尾根、8個の断崖などが公式に命名されている[1]

クレーターの名前には、主に天文学者、物理学者、数学者、光学技術者など、科学に貢献した人物の名前が付けられている。近年になって、天体ごとに命名するテーマが決められたため、作家の名前はジャンルが違うとして提案が却下された。それらの名前の多くは、水星の地形に命名されている。

本項では、ラテン語の日本語訳は、主として「羅和辞典」[2]に基づいている。

A B C D E F G H I J K L M N O P Q R R S T U V W X Y Z

調査結果[編集]

リンクをクリックすると、クレーターや名前の由来、発音を聞くことができる。

  • 確度 AA : 99% (本人又は直接関係者に対する調査が行われた、または日本人)
  • 確度 A : 95% (ネーティプの外国人に対する調査が行われた)
  • 確度 B : 70% (辞書や外国語の教科書、オンライン発音サイトなどによる推定)
  • 確度 E : 英語読み
  • 確度 J : 日本語での慣用表記
  • 確度 L : ラテン語読み
  • 確度 U : 不明

クレーター以外の地形[編集]

クレーター以外の地形の名前は こちら

クレーター[編集]

番号
feature ID
地形名
crater name
原語
language
確度
certainty
日本語表記
Japnese name
由来
origin
命名年
adopted date
緯度(latitude N)
経度(longitude E)
直径(size)
深さ(depth)
備考
note
6623 Yablochkov ロシア語 B ヤブロチコフ ロシアの電気工学者 1970 +60.78゜
+127.58゜
101.49km
----
6626 Yakovkin ロシア語 A ヤコブキン ソ連の天文学者 1985 -54.42゜
-78.93゜
35.92km
----
6634 Yamamoto 日本語 AA やまもと 日本の天文学者
山本 一清
1970 +58.16゜
+161.87゜
77.46km
----
6637 Yangel' ロシア語 B ヤンゲリ ソ連のロケット工学者 1973 +16.96゜
+4.69゜
7.87km
----
6658 Yerkes 英語 A ヤーキス アメリカの富豪 1935 +14.60゜
+51.70゜
34.94km
----
6673 Yoshi 日本語 AA よし 日本の男性名 1976 +24.56゜
+10.99゜
0.50km
----
6675 Young 英語 A ヤング イギリスの物理学者 1935 -41.54゜
+50.98゜
71.44km
----

(2026年8月現在)


脚注[編集]

  1. Gazetteer of Planetary Nomenclature: The Moon
  2. 「羅和辞典」、大学書院

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

TenmonGuide