ときわ (列車)

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ときわ
Tokiwa
概要
種別 特別急行列車
列車番号 号数+M
現況 運行中
前身 フレッシュひたち
運行開始 2015年3月14日
運行事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
走行路線 東海道線東北本線常磐線
起点 品川駅
終点 土浦駅勝田駅高萩駅
その他
使用車両 E657系電車
勝田車両センター
両数 10両
最高速度 130 km/h
外部リンク 公式ウェブサイト

ときわとは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が、品川駅 - 勝田駅 - 高萩駅間を常磐線経由(上野東京ライン)で運行している特別急行列車である。

概要[編集]

上野東京ライン開業時にフレッシュひたちから「ときわ」に列車名を変えた。
愛称は常磐を「ときわ」と読ませて、東北・上越新幹線上野開業前の1985年3月13日まで運行された急行列車に由来。東京・土浦・水戸の相互間を結ぶ茨城県南半分のための特急で、停車駅間隔や運転本数的にも、急行ときわの現代版の様な位置づけとされるが、国鉄の上野急行時代は常磐線全区間で設定されていた。

号数はひたち号と共有しており、ときわ号には51号 - 86号が割り当てられている。臨時列車においては30・40・90番台を使用することがある。

車両は全ての列車にE657系が使用されている。また、停車駅パターンがとても多い。 多すぎて迷列車で行こうの動画で特急ときわの停車パターンを取り上げたものが投稿されている。しかし、大多数は後述の基本的な停車駅である。

運行形態[編集]

1日18往復の運転。基本的に品川駅 - 勝田駅間での運転であるが、4往復は高萩駅発着、1往復は土浦駅発着となっている。

2025年3月のダイヤ改正から最後の上野駅発着列車だった53号と54号が品川駅発着となり、上野駅発着は一部の臨時列車のみとなった。かつては、1往復(下り83号、上り64号)だけいわき駅まで運転されたが、2020年3月14日のダイヤ改正で高萩駅発着に変更され、全列車が高萩以南の発着となった。

停車駅[編集]

2025年3月14日現在のひたち号の停車駅は次の通り。臨時駅の開設期間中(毎年2月下旬から3月上旬頃)の下り列車は、偕楽園駅に臨時列車する。

  • 凡例:● = 停車、- = 通過
列車 品川駅 東京駅 上野駅 日暮里駅 柏駅 龍ケ崎市駅 牛久駅 ひたち野うしく駅 荒川沖駅 土浦駅 石岡駅 友部駅 赤塚駅 水戸駅 勝田駅 東海駅 大甕駅 常陸多賀駅 日立駅 高萩駅
下り(高萩方面) 51号
53号
この間、53号 - 69号までの奇数号の列車は同じ停車駅で運転
69号
71号
73号
75号
77号
79号
81号
83号
85号
上り(品川方面) 52号
54号
56号
58号
60号
62号
64号
66号
この間、66号 - 86号までの偶数号の列車は同じ停車駅で運転
86号
停車本数 2 11 11 5 5 6 6 8 8 8 8

停車パターン[編集]

この節ではときわ号の停車パターンについて解説する。

日中基本タイプ
品川駅 - 東京駅 - 上野駅 - 柏駅 - 土浦駅 - 石岡駅 - 友部駅 - 水戸駅 - 勝田駅
基本的な停車駅。 夕方の下りと朝の上りを除くほとんどの列車がこの停車駅で運転される。
朝夕基本タイプ
品川駅 - 東京駅 - 上野駅 - 柏駅 - 龍ケ崎市駅 - 牛久駅 - 土浦駅 - 石岡駅 - 友部駅 - (赤塚駅 - )水戸駅 - 勝田駅
夕方の下り、朝の上りにおける停車駅。日中タイプと異なり、龍ケ崎市駅と牛久駅の2駅に停車する。また2往復に限り、赤塚駅に停車する。
各駅停車タイプ
品川駅 - 東京駅 - 上野駅 - 柏駅 - 龍ヶ崎市駅 - 牛久駅 - ひたち野うしく駅 - 荒川沖駅 - 土浦駅 - 石岡駅 - 友部駅 - (赤塚駅 - )水戸駅 - 勝田駅
後述の元ホームライナータイプを勝田駅まで延長したもの。龍ヶ崎市駅 - 土浦駅間は各駅停車だが、各停区間で乗車券のみの乗車を認める東武鉄道の「リバティ」とは違い、この区間だけの乗車でも特急券が必要となる。下り1本のみ赤塚駅を通過する。
元ホームライナータイプ
品川駅 - 東京駅 - 上野駅 - 柏駅 - 龍ヶ崎市駅 - 牛久駅 - ひたち野うしく駅 - 荒川沖駅 - 土浦駅
1日1往復のみ運転される。前述の各駅停車タイプと同じく、龍ヶ崎市駅 - 土浦駅間は各駅停車だが、この区間だけの乗車でも特急券が必要となる。
勝田駅以北の停車駅
(<<品川駅方面) - 勝田駅 - (東海駅 - )大甕駅 - 常陸多賀駅 - 日立駅 - 高萩駅
1日4往復の運転。勝田駅以南では、朝夕タイプもしくは日中タイプに準じた停車駅となる。1日1往復のみ東海駅を通過する。

歴史[編集]

「ときわ」初命名の列車は、1955年に上野 - 水戸間に設定された準急列車である。
1966年には急行となり、最遠で相馬発着列車が存在した。
1978年に水戸→仙台、仙台→上野の気動車急行だった「そうま」を編入、1982年11月には、東北本線に乗り入れていた急行「もりおか」の仙台以南を編入した。
しかし、1985年3月の常磐線優等列車の総特急化で、一部列車が併結した水郡線直通の「奥久慈」共々、定期列車の愛称としての「ときわ」は一旦消滅した。

その他[編集]

  • かつては、水戸駅で「フレッシュひたち」と「スーパーひたち」を乗り継ぐ際、特急料金の通算特例があったが、全車指定席になって「ときわ」になった際に廃止された。このため、「ときわ」のみの停車駅と湯本いわき原ノ町方面を往来する際や、先行列車で移動後、水戸駅の駅ナカや飲食補充でNewdaysに立ち寄った後に再乗車する際、打ち切り計算となって、特急料金の負担が重くなった。
  • 「フレッシュひたち」時代に停車していた北千住、松戸、我孫子、取手の各駅は現在停車していない。

関連項目[編集]

似たような立ち位置の系統のある特急列車
夜間・早朝限定で似たような立ち位置の系統のある特急列車
東北本線宇都宮線
現存する列車 きぬがわ - スペーシア日光 - 快速ラビット
過去の列車 日光 - スペーシアきぬがわ - 通勤快速 - 快速スイフト - カシオペア - 北斗星 - フェアーウェイ - はくつる - 北星 - 八甲田 - 津軽 - なすの - とちぎ - おはようとちぎ・ホームタウンとちぎ - あいづ - ばんだい - ひばり - まつしま - はつかり - やまびこ
高崎線上越線吾妻線
現存する列車 あかぎ - 草津・四万 - 快速アーバン
過去の列車 スワローあかぎ - 草津 - 白根 - 通勤快速 - 快速タウン - 水上 - ゆけむり - 谷川 - あけぼの - 出羽 - 鳥海 - いなほ - 天の川 - 北陸 - はくたか
常磐線常磐快速線
現存する列車 ひたち - ときわ - 特別快速
過去の列車 ゆうづる - みちのく - 十和田 - エアポート常磐 - 我孫子踊り子 - おはようライナー土浦 - ホームライナー土浦 - 通勤快速
JR東海道線 (JR東日本)
現存する列車 踊り子 - 湘南 - サンライズ出雲 - サンライズ瀬戸
過去の列車 快速アクティー - 通勤快速 - 湘南ライナー - 東海 - サンライズゆめ - リゾート踊り子
その他臨時列車 あしかが大藤まつり - シュプール
関連する新幹線 東北新幹線 - 上越新幹線 - 北陸新幹線
在来線関連項目 東北本線優等列車沿革 - 上野東京ライン - 湘南新宿ライン