豊橋鉄道1900系電車

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名鉄5000系電車 (初代) > 豊橋鉄道1900系電車

1900系電車(1900けいでんしゃ)とは、豊橋鉄道が導入した電車である。

概要[編集]

渥美線向けの車両として、名古屋鉄道から5200系電車を譲り受けたもの。台車・床下機器類は5300系電車製造のためにほぼすべてが流用されていたため、豊橋鉄道へは車体と座席類のみが譲渡された。名鉄から豊鉄への輸送は甲種輸送ではなく、陸送が使われたようである。

豊橋鉄道では国鉄と名鉄から廃車発生品のMT46A型直流直巻主電動機、DT21型台車、電動カム軸式制御装置を譲り受け走行装置とした。名鉄では非装備だった冷房は、路面電車用の冷房装置(三菱電機製)を備えた。
車内は名鉄時代と同じ転換クロスシート主体の配置としたが、正面の貫通路は封鎖。新たに方向幕を装備した鉄板を設置した。(鉄板の形状は貫通扉とほぼ同じ)

こうして2両6編成が就役し、従来車の一部を置き換えた。冷房付きで好評を博したが、1997年(平成9年)の渥美線の架線電圧1500V昇圧には対応せず、名鉄から譲り受けた吊り掛け駆動の旧型電車である7300系に置き換えられて全車廃車・解体となった。なお台車や冷房装置は以下の各社で利活用された。