アドミタンス
ナビゲーションに移動
検索に移動
アドミタンスとは、電気回路の負荷を表す物理量。多くの場合複素数として扱い、複素数を強調して複素アドミタンスとも。また、インピーダンスの逆数である。アドミタンスの実部と虚部はそれぞれ、コンダクタンスとサセプタンスという。並列接続での計算に便利である。単位は主にジーメンス。記号は主にYで表記する。
電気回路におけるアドミタンスの計算[編集]
直列接続[編集]
直列接続されたアドミタンス全体のアドミタンスは、各アドミタンスの{(逆数の総和)の逆数}になる。
逆数の計算を簡略化した表記で、を利用すれば、
2つのアドミタンスを直列接続したもののアドミタンスはである。(//はパラレル(平行)と呼ぶ。)
例えば(2+3j)Sと(4+5j)Sのアドミタンスを直列接続したら(1.34+1.88j)Sとなる。(jは虚数単位)
アドミタンスで計算すると逆数が入り複素計算がやや煩雑になるため、インピーダンスを使用することも多く、直列接続されたアドミタンス全体のインピーダンスは、各インピーダンスの総和になる。
並列接続[編集]
並列接続されたアドミタンス全体のアドミタンスは、各アドミタンスの総和になる。
2つのアドミタンスを並列接続したもののアドミタンスはである。
例えば(2+3j)Sと(4+5j)Sのアドミタンスを並列接続したら(6+8j)Sとなる。並列接続では、実部(コンダクタンス)と虚部(サセプタンス)が独立にそれぞれの和になるので、計算しやすい。