インピーダンス
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電気回路におけるインピーダンスとは、電気回路の負荷を表す物理量。多くの場合複素数として扱い、複素数を強調して複素インピーダンスとも。また、アドミタンスの逆数である。インピーダンスの実部と虚部はそれぞれ、レジスタンス(電気抵抗)とリアクタンスという。直列接続での計算に便利である。単位は主にオーム。記号は主にZで表記する。
電気回路におけるインピーダンスの計算[編集]
直列接続[編集]
直列接続されたインピーダンス全体のインピーダンスは、各インピーダンスの総和になる。
2つのインピーダンスを直列接続したもののインピーダンスはである。
例えば(2+3j)Ωと(4+5j)Ωのインピーダンスを直列接続したら(6+8j)Ωとなる。直列接続では、実部(レジスタンス)と虚部(リアクタンス)が独立にそれぞれの和になるので、計算しやすい。
並列接続[編集]
並列接続されたインピーダンス全体のインピーダンスは、各インピーダンスの{(逆数の総和)の逆数}になる。
逆数の計算を簡略化した表記で、を利用すれば、
2つのインピーダンスを並列接続したもののインピーダンスはである。(//はパラレル(平行)と呼ぶ。)
例えば(2+3j)Ωと(4+5j)Ωのインピーダンスを並列接続したら(1.34+1.88j)Ωとなる。(jは虚数単位)
インピーダンスで計算すると逆数が入り複素計算がやや煩雑になるため、アドミタンスを使用することも多く、並列接続されたインピーダンス全体のアドミタンスは、各アドミタンスの総和になる。