特性インピーダンス
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特性インピーダンスとは、伝送線路の電圧と電流の比を表す物理量。 また、波動インピーダンスのことも(電磁波の)特性インピーダンスという場合がある。 本ページでは、伝送線路の特性インピーダンスについて扱う。
概要[編集]
特性インピーダンスは記号などで表すことが多く、単位はΩなどであり、インピーダンスと同じ次元を持つ。 伝送線路を分布定数線路として考えることによって、特性インピーダンスを考える。具体的には以下のような物理量などを用いる。
- 虚数単位をとする
- 角周波数をとする(単位はrad/sなど)
- 単位長さあたりの直列につながるを電気抵抗とする(単位はΩ/mなど)
- 単位長さあたりの直列につながるをインダクタンスとする(単位はH/mなど)
- 単位長さあたりの並列につながるをコンダクタンスとする(単位はS/mなど)
- 単位長さあたりの並列につながるをキャパシタンスとする(単位はF/mなど)
以上を用いて、特性インピーダンスは
である。
近似[編集]
特性インピーダンスは
と求まったが、さらに近似をする場合が多い。
(角)周波数が十分に高くとなるときは
のように近似できる。
さらに、無損失回路や無損失とみなす場合つまりとなるときは
となって、角周波数に依らない一定値になる。
規格化[編集]
規格化インピーダンスの基準量として特性インピーダンスを使うことが多い。
逆数[編集]
特性インピーダンスの逆数を特性アドミタンスといい、その単位はSなどであり、アドミタンスと同じ次元を持つ。