田中敦子 (アニメーター)
田中 敦子(たなか あつこ)は、アニメーター。
経歴[編集]
『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『宇宙戦艦ヤマト』などに触発され、東京デザイナー学院アニメーション学科で学ぶ。中退後、シンエイ動画に入社[1]。1979年に大塚康生の招請でテレコム・アニメーションフィルムに移籍[2]。1982年に大塚康生、高畑勲、宮崎駿、篠原征子、近藤喜文、友永和秀、富沢信雄、丹内司、丸山晃一、道簱義宣、山本二三、竹内孝次とともに渡米し、ディズニーのフランク・トーマスとオリー・ジョンストンからアニメーションのレクチャーを受けた[2]。1996年5月から1997年2月にスタジオジブリに出向し、『もののけ姫』(1997年)の原画を担当[3][4]。のちジブリに移籍[1]。ジブリ退社後はフリーランスとなり、スタジオ地図やスタジオポノックの作品に参加[5]。
人物[編集]
「天才アニメーター」[6]「スタジオ・ジブリ作品参加多数・宮﨑駿監督のお気に入りのアニメーター」であるとされ[7]、大塚康生から「アニメを描くために生まれてきた」と評されている[6]。
宮崎駿監督の『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)、『となりのトトロ』(1988年)、『魔女の宅急便』(1989年)、『紅の豚』(1992年)、『もののけ姫』(1997年)、『千と千尋の神隠し』(2001年)、『ハウルの動く城』(2004年)、『崖の上のポニョ』(2008年)、『風立ちぬ』(2013年)、大塚康生監修の『ルパン三世 風魔一族の陰謀』(1987年)、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)、近藤喜文監督の『耳をすませば』(1995年)、米林宏昌監督の『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)、『思い出のマーニー』(2014年)、『メアリと魔女の花』(2017年)などの原画を担当[1][5][6]。小島正幸監督のテレビアニメ『花田少年史』(2002年)の演出を担当[8]。
『カリオストロの城』でルパンと次元がスパゲッティを奪い合うシーン、『じゃりン子チエ』(1981年)でお好み焼きに涙と鼻水が混ざるシーン[9]、『ルパン三世 PART2』の「死の翼アルバトロス」(1980年)でルパンたちがすき焼きを奪い合うシーン[6]、『千と千尋の神隠し』で坊の姿に変えられた頭がチョコを箱食いするシーン、『ハウルの動く城』でハウルがベーコンエッグを作るシーン、『バケモノの子』(2015年)で卵かけご飯のシーンの原画を担当し、「食事のエキスパート」とされる[10]。
日本アニメーター・演出協会(JAniCA)会員[8]。
出典[編集]
- ↑ a b c Atsuko Tanaka AnimeFest - Annual Convention in Dallas Texas for Fans of Anime
- ↑ a b 三好寛「「日本のアニメーション・スタジオ史」関連レポート 1970年代末から80年代初頭の状況」『公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団年報 2014-2015(PDF)』、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団編集・発行、2015年7月
- ↑ 映画『もののけ姫』制作日誌 1996年5月 スタジオジブリ
- ↑ 映画『もののけ姫』制作日誌 1997年2月 スタジオジブリ
- ↑ a b Atsuko Tanaka, Veteran Japanese Animator [Industry Interview] Yatta-Tachi
- ↑ a b c d 大山くまお「新「ルパン三世」「千と千尋の神隠し」のような「日本より愛をこめて」」エキサイトニュース、2016年3月3日
- ↑ 板垣伸のいきあたりバッタリ!第729回 懐かしいアングル WEBアニメスタイル、2021年11月5日
- ↑ a b 主な会員一覧 日本アニメーター・演出協会(JAniCA)
- ↑ 大塚康生『作画汗まみれ 増補最新版』徳間書店スタジオジブリ事業本部、2001年、182-183頁
- ↑ 叶 精二(Seiji Kanoh)の2018年8月31日のツイート