朝治武
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朝治 武(あさじ たけし、1955年7月8日[1] - )は、歴史学者。大阪人権博物館館長。専門は水平運動史を軸とした近現代部落史[2]。本名は石橋武[3]。
経歴[編集]
兵庫県多紀郡城東町(現・丹波篠山市)生まれ[1]。兵庫県立篠山鳳鳴高等学校卒業[4]。1980年大阪市立大学文学部卒業[5]。高校2年のときに部落解放研究会や兵庫の部落解放運動に参加。大学でも部落問題研究会に参加。大学卒業後は大阪府内の地域部落史などの編纂に携わる[6]。1982年8月から大阪人権歴史資料館準備室に勤務し[7]、1985年の大阪人権歴史資料館(1995年に大阪人権博物館に改称)の設立に携わる[3]。同館に学芸員として勤務し、展示制作に関わった。学芸課長などを経て、2013年より館長[7]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『水平社の原像――部落・差別・解放・運動・組織・人間』(解放出版社、2001年)
- 『アジア・太平洋戦争と全国水平社』(部落解放・人権研究所、発売:解放出版社、2008年)
- 『差別と反逆――平野小剣の生涯』(筑摩書房、2013年)
- 『水平社論争の群像』(解放出版社、2018年)
- 『韓国歴史ドラマの再発見――可視化される身分と白丁』(解放出版社、2019年)
- 『全国水平社1922-1942――差別と解放の苦悩』(筑摩書房[ちくま新書]、2022年)
共著[編集]
- 『「水平社伝説」からの解放』(黒川みどり、関口寛、藤野豊共著、かもがわ出版、2002年)
- 『水平社宣言・解放歌』(守安敏司、藤田正共著、解放出版社、2005年)
- 『もっと知りたい部落の歴史 近現代20講』(黒川みどり、吉村智博、渡辺俊雄共著、解放出版社、2009年)
- 『「賤民の後裔」を生きる――北原泰作と部落問題』(井岡康時、手島一雄共著、解放出版社、2025年)
編著[編集]
- 『脱常識の部落問題』(灘本昌久、畑中敏之共編、かもがわ出版、1998年)
- 『近代日本と水平社』(秋定嘉和共編著、部落解放・人権研究所、発売:解放出版社、2002年)
- 『水平社宣言の熱と光』(守安敏司共編、解放出版社、2012年)
- 『差別とアイデンティティ』(畑中敏之、内田龍史共編著、阿吽社、2013年)
- 『部落解放論の最前線――多角的な視点からの展開』(谷元昭信、寺木伸明、友永健三共編著、解放出版社、2018年)
- 『続 部落解放論の最前線――水平社一〇〇年をふまえた新たな展望』(谷元昭信、寺木伸明、友永健三共編著、解放出版社、2021年)
- 『講座 近現代日本の部落問題(全3巻)』(黒川みどり、内田龍史共編、解放出版社、2022年)
- 『非部落民の部落問題』(黒川みどり、内田龍史共編、解放出版社、2022年)
出典[編集]
- ↑ a b 水平社論争の群像 紀伊國屋書店
- ↑ 全国水平社1922‐1942 筑摩書房
- ↑ a b ひと:朝治武さん=リバティおおさか再開を目指す 毎日新聞、2020年9月2日
- ↑ 朝治さんの人権講演(市長日記R6.3.21) 丹波篠山市
- ↑ 『総合センターだより』2017年1月号(PDF)、川西市総合センター
- ↑ 「水平社伝説」からの解放 紀伊國屋書店
- ↑ a b 森中菜衣「博物館で部落差別を表象するということ:大阪人権博物館の歴史と展示を通して(PDF)」『日本学報』40/41号、2022年3月