スルビヤヴォズ
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| 種類 | 国営企業 |
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| 本社所在地 |
ベオグラード、ネマニナ通り6番 |
| 設立 | 2015年8月10日 |
| 業種 | 運輸業 |
| 事業内容 | 鉄道事業 |
| 代表者 | リュビシャ・ペイチッチ |
| 従業員数 | 2329人 |
| 所有者 | セルビア政府 |
| 外部リンク | https://srbijavoz.rs |
スルビヤヴォズもしくはセルビアヴォズ(セルビア語:Србијавоз/Srbijavoz、正式名称:スルビヤヴォズ旅客鉄道株式会社、旧称:Србија воз/Srbija voz)とはセルビアで旅客輸送を行う国営鉄道事業者である。セルビアの全ての旅客列車の運行を行う。
歴史[編集]
2015年3月にセルビア政府は国営企業であるセルビア鉄道を分割し、3つの新しい鉄道会社を設立する計画を発表した。分割後の事業は旅客サービスを行うスルビヤヴォズ、貨物輸送を行うセルビア・カーゴ、インフラの管理を行うセルビア鉄道インフラストラクチャーである。そして、スルビヤヴォズは8月10日に設立された。
2019年2月にスルビヤヴォズは路線改修のため、国内で最も利用客の多いベオグラード-ノヴィ・サド間の運行を休止した。この路線は近代化工事を通して2022年に運行再開し、最高速度200km/hで走行可能な高速線に生まれ変わり、SOKOの運行が開始された。この路線はブダペスト=ベオグラード線の近代化の一環として行われ、2025年10月にはこの高速化事業はセルビア北端のスボティツァまで延伸され、運行が開始された。
ベオグラード-ニシュ間の路線も高速化が行われる予定であり、こちらも最高速度は200km/h、南部区間の北マケドニア方面(ニシュ-プレシェヴォ間)は160km/h、ブルガリア方面(ニシュ-ディミトロヴグラード間)は120km/hに引き上げる予定で、国際高速列車の運行を行う予定である。
旅客輸送[編集]
スルビヤヴォズは設立後、セルビア鉄道が行っていた旅客輸送事業を引き継いだ。2015年以降、セルビア全土で旅客輸送サービスを行っており、近隣諸国への国際列車と国内列車の運行を行う。
種別[編集]
列車は複数の種別が存在する。
- インターシティ IC
- 特急に相当。ベオグラード - スボティツァ間に設定され、2時間に1本運行される。2026年にはブダペストへの延長運転、2029年頃にはベオグラード-ニシュ間などで運行拡大の計画がある。
現在、インターレギオは以下の路線で運行される。
- ベオグラード中央-ノヴィ・サド間
- ベオグラード中央-スボティツァ間
- ベオグラード中央-ズヴォルニク間
- ゼムン-ニシュ間
- ゼムン-バル間
- ノヴィ・サド-ウジツェ間
- 地域急行列車 REx
- 快速に相当。ベオグラードと北部の周辺都市(シド、ノヴィ・サド)を結ぶ。
- 地域列車 Re
- 普通列車に相当。旅客列車の運行のあるセルビア鉄道全線(シャバツ-ズヴォルニク間は除く)で運行される。普通列車という扱いだが、ベオグラード近郊の駅では、下記のBGヴォズがある関係で通過する駅がいくつかある。
ダイヤ[編集]
ベオグラード以北近郊のBGヴォズ、地域列車では定時ダイヤが採用される。ベオグラード以南、地方線では非定時ダイヤもしくは1日のうちに数往復しか運行されない路線が多い。
車両[編集]
電気機関車[編集]
- JŽ441形電気機関車:44両
- 平坦線向けの汎用型。
- ŽS444形電気機関車:23両
- 上記のサイリスタ化改造を受けた形式。
- JŽ461形電気機関車:35両
- 山岳路線向け。
ディーゼル機関車[編集]
- ŽS621形ディーゼル機関車:17両
- ŽS661形ディーゼル機関車:2両
- ŽS666形ディーゼル機関車:2両
電車[編集]
- ŽS412系電車:20編成
- ŽS413系電車(FLIRT):21編成
- ŽS410系電車(KISS (鉄道車両)):3編成