インターレギオ

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インターレギオ(InterRegio、略:IR)とはヨーロッパで運行される旅客列車の種別である。一般的にインターシティよりも停車駅が多くサービスなどが格下かつ、低価格で乗車ができる。いわゆる日本でいえば急行のような感じである。最初の導入はドイツ(西ドイツ国鉄)で1988年に導入された。その後、周辺諸国に広まり現在では、ポーランドスイスハンガリールーマニアセルビアモンテネグロで運行される。

各国の状況[編集]

ドイツ[編集]

インターレギオ発祥国であるドイツだが、現在インターレギオは全て廃止され、インターシティに置き換わっている。ドイツにおけるインターレギオは2006年に廃止され、インターレギオ・エクスプレス(IRE)というものが代替手段として導入されたが、これも現在では廃止されている。

ポーランド[編集]

ポルレギオが運行している。PKPインターシティの運行するTLKよりも速達性が低い。現在では運行規模を縮小し、ワルシャワ-ウッチ-ポズナン間の運行にとどまる。

スイス[編集]

スイス連邦鉄道BLS AGが運行している。スイスの都市間輸送列車として現在でも多数運行される。

ハンガリー[編集]

ハンガリー国鉄が運行している。ハンガリーの都市間輸送列車としてブダペストを中心に現在でも多数運行される。

ルーマニア[編集]

ルーマニア鉄道アストラ・トランス・カルパティックトランスフェロヴィアル・カラトリレギオ・カラトリが運行する。インターシティよりも運行が盛んで、夜行列車版のインターレギオ・ノワプテというものも存在する。

セルビア[編集]

セルビア鉄道が運行している。セルビアにおける一般的な長距離列車であり、ベオグラードを中心に各都市へ運行される。

モンテネグロ[編集]

モンテネグロ鉄道が運行している。上記のセルビア鉄道の運行する夜行インターレギオが運行される。

オランダ[編集]

オランダ鉄道は過去に導入したが、2000年代以降インターシティに置き換えられた。

ベルギー[編集]

ベルギー国鉄は過去に導入したが、2014年のダイヤ改正でインターシティに統合され消滅した。

北マケドニア[編集]

昔、マケドニア鉄道ではインターレギオ、インターレギオ・エクスプレスという種別が存在したが、2010年以降財政難によりダイヤの簡略化・運行本数削減により種別が形骸化していき、J列車かL列車のどちらかの地域列車に統合された。

関連項目[編集]