PKPインターシティ
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種類 | 株式会社 |
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略称 | PKPIC、ICなど |
本社所在地 |
![]() ワルシャワ |
設立 | 2001年1月1日 |
業種 | 運輸業 |
事業内容 | 鉄道事業 |
代表者 | ヤヌシュ・マリノフスキ |
売上高 | 29億5050万ズウォティ |
営業利益 | 1億8640万ズウォティ |
総資産 | 59億9260万ズウォティ |
従業員数 | 8936人 |
所有者 | ポーランド国鉄 |
外部リンク | https://www.intercity.pl/pl/ |
PKPインターシティ(PKP Intercity)とはポーランドにおける長距離旅客輸送を行うポーランド国鉄グループの子会社である。ポーランドの各都市を結び、1日約350本の列車を運行している。TLK、インターシティ(IC)、エクスプレス・インターシティ(EIC)、エクスプレス・インターシティ・プレミアム(EIC)のブランドの列車を運行している。また、ポーランド発着の国際列車はPKPインターシティが運行している。2023年のポーランドにおける総旅客数では18.2%の市場シェアが報告された。
歴史[編集]
PKPインターシティは、2001年のポーランド国鉄の大規模な再編の結果として設立された。同社は複数の会社に分割され、それぞれが商業単位で独立した事業体として運営されていた。この再編は、鉄道運営事業をポーランドの鉄道インフラの管理から分離することを目的としていた。PKPインターシティは、他の様々な鉄道関連の子会社を傘下に置く国営持株会社であるPKPグループの子会社である。
PKPインターシティは、ポーランドの鉄道分野において新たなサービス基準を導入した。インターシティのブランドで運行される一部列車では、車内では軽食が提供され、ほとんどの列車にはエアコンが完備されるようになった。PKPインターシティが提供するサービス範囲は、次第にに拡大し、2005年には、低所得層の乗客を対象とした代替サービスレベルであるTLK列車 (Lowcost Trains)の運行を開始した。
2006年、PKPインターシティはワルシャワ中央駅に最初の近代的なカスタマーサービスセンターを開設し、1年後には2つ目の施設ををポズナン中央駅に開設した。2000年代後半までには、国内最大の旅客鉄道サービスを運営し、2007年には約1160万人の乗客を輸送した。これは、2006年の1070万人から100万人近く増加した。2007年までに、新しい機関車を導入し、既存の車両をさらに更新工事をする計画を立てていた。
2011年5月に、PKPインターシティはフランスの鉄道車両メーカーであるアルストム社と、ED250系電車の新型ペンドリーノ高速車両20編成の発注に関する6億6500万ユーロの契約を締結した。この契約には、最長17年間にわたる全検査業務の提供と、新しい車両基地の建設も含まれていた。ED250系の列車は7両編成で、PKPインターシティの個別仕様に基づいて製造された。最高速度250km/h、最大402人の乗客を輸送可能で、様々な騒音低減対策が行われている一方で、車体傾斜機構は意図的に省略されている。
2013年11月17日、ED250が時速291kmに達し、ポーランドの鉄道における新しい速度記録が樹立された。さらに、2013年11月24日、ポーランド国鉄4号線での試運転の最終日には、時速293kmに達した。2014年9月11日、ポーランドの鉄道運輸局は、ED250系が関連する相互運用性技術仕様に従って最高時速250kmでの運行が決定されたことを発表した。ワルシャワ-グダニスク-グディニャ、ワルシャワ-クラクフ、ワルシャワ-カトヴィツェなどの主要都市間で運行されており、従来の列車に比べて大幅に所要時間が短縮され、ワルシャワとグダニスク間を2時間半で走り抜ける。2020年/2021年の時刻表では、ED250はワルシャワ-グディニャ間とワルシャワ-カトヴィツェ間の区間で、200km/hの定時運行を行っていた。
2010年代後半には、乗客にWi-Fiサービスを提供するために、様々な車両にWi -Fiを完備するなど、他のさまざまな計画が進行中で、2018年8月までに171両のPKPインターシティ車両と40編成の工事が完了した。1年後、PKPインターシティはスイスの鉄道車両メーカーのシュタドラー社と、8両編成のシュタドラーFLIRT電車12編成の発注、および15年間の検査期間について、2億4700万ユーロの契約を締結した。これらは、1等と2等の両方のコンパートメントに加えて、車内ラウンジバーエリアと身体の不自由な人のための施設を備えている。
2024年、PKPインターシティはH.ツェギエルスキ社と最新鋭の鉄道車両300両の発注契約を締結した。これの契約額は42億ズウォティである。この契約には、追加で150両の車両を生産するオプションも含まれており、契約総額は63億5000万ズウォティに増える。この車両は最高速度時速200kmで設計され、2028年に納入される予定である。また、この車両はオーストリア、チェコ、ドイツ、ハンガリー、リトアニア、スロバキアでも運行が承認される予定である。
列車[編集]
PKPインターシティは以下の列車を運行している:
- エクスプレス・インターシティ・プレミアム(EIP、EICプレミアム) - 主要都市の国内線用高速列車(ED250ペンドリーノを使用)。
- エクスプレス・インターシティ(EIC) - 主要都市や観光都市を結ぶ高水準の列車。
- インターシティ (ポーランド)(IC) - 手ごろな価格で乗れる高規格な列車である。
- TLK (列車) - インターシティよりも低水準で、さらに手頃な価格で乗れる。
- ミエンジナロドヴィ(M) - ユーロシティよりも低規格な国際列車
- ミエンジナロドヴィ・ノツヌィ - ユーロナイトよりも低規格な国際夜行列車