EU07形電気機関車
EU07形電気機関車(4E形、303E形)とはポーランド国鉄及びPKPインターシティが保有する旅客列車牽引用の直流電気機関車である。一部の車両はEP07形に改造された。
EU07形[編集]
イングリッシュ・エレクトリック社によって製造されたEU06形電気機関車のライセンスに基づいて1965年にヴロツワフのパファヴァク社によって製造されたのがこの車両の始まりである。EU06形とは少しの変更を行って変更された。この車両は240両まで製造され、全車がポーランド国鉄に納入された。
1972年にEP08形電気機関車がEU07形の設計を一部改良して製造された。1976年から1977年にEP08形-002~005はEU07に格下げ改造され、EU07-241~244になった。この244両までは4E形とされた。
1977年にEU07形をベースに貨物用に2車体連結型のET41形電気機関車(203E形)が製造された。
1983年にEU07形の製造はパファヴァク社での製造を終了し、製造はポズナンのツェゲルスキ社で継続された。これに伴い、いくつか改良が加えられた。この車両は303E形とされた。1992年までに303E形は1992年までに242両が製造された。
1995年以降、97両のEU07形がEP07形へ改造された。EU07形の廃車は既に始まっており、2004年時点で313両のEU07が運用していた。EU07形はポーランド国鉄のほぼすべての車両基地に配置されており、電化路線のほぼ全域でインターシティや旅客列車の運用に使用される。125号機は民間鉄道会社PTKiGKに売却され、4E-004として運用されている。
EP07形[編集]
1995年から2003年にかけて、97両のEU07形が、高速走行時に走行機器が故障しやすくなるという問題から、急行列車の運行ニーズへの適合性を高めるため、変速機のギア比が79:18から76:21に変更された。また一部の機関車には新型機器のLKb535が搭載された。これは303E形を中心に搭載され、4E形にはわずか15両のみ搭載された。
改造されたこのEP07形は旅客輸送の適合性を考慮して、PKPの車両形式形態に基づいて原番とは変更がされなかった。EU07形と同じくポーランド全国の電化路線で運用されている。