EP08形電気機関車
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EP08形電気機関車とはポーランド国鉄及びPKPインターシティが保有する直流電気機関車である。パファヴァク社のヴロツワフ工場で1972年から1976年にかけて15両が製造された。鉄道職員から豚(świnia)というあだ名が付けられた。
概要[編集]
この機関車はEU06形電気機関車及びEU07形電気機関車をベースに設計された。ギア比を79:18から77:24に変更することで、より高い速度での走行を可能にする設計変更が行われた。EP08の列車速度は140km/hに達するが、想定されていた設計最高速度160km/hは、走行特性が悪く、車輪などの摩耗が進むため実現されなかった。この車両は計100両以上製造される予定だったが、1/5を下回る15両のみしか製造されなかった。これには、海外で部品を購入するための外貨不足などがあげられる。
車体はベースにされたEU06とEU07と似ているが、車体はオレンジ基調で塗装されている。2007年にPKPが新しい統一塗装を導入すると順次その新塗装に置き換えられた。しかし、一部のものはオレンジ塗装に戻された。
2025年現在、古い物で55歳となるこの機関車だが、PKPの車両で最も小型で、設計的に信頼性が高く、近代化も行われ、現在もなお効率的な運用が行われている。