JŽ441形電気機関車

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

JŽ441型電気機関車とはユーゴスラビア鉄道向けに製造された交流電気機関車(25kV50Hz)である。この車両はユーゴスラビア解体後にはセルビア鉄道ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦鉄道スルプスカ共和国鉄道クロアチア鉄道(1141形)、マケドニア鉄道トルコ国鉄ルーマニア鉄道に譲渡・売却され現在でも運用されている。

歴史[編集]

この形式はスウェーデンASEA社によって旅客輸送、貨物輸送のどちらにも使える汎用機関車として設計・開発された。1960年~1970年にかけて主要路線が電化された後、貨物輸送に強力な機関車が必要となり、ユーゴスラビア鉄道ではASEA機関車のような最高速度160kmに達する機関車が必要となった。その後1970年にザグレブラデ・コンチャル工場ニシュのMINは共同で「JŽ441形」の生産ライセンスを取得した。それにより量産が開始された。

一部はセルビア鉄道によって2004年からŽS444形電気機関車に改造された。

また、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦鉄道スルプスカ共和国鉄道に継承された車両は更新工事後、前照灯と尾灯の形が原型と異なっている。

構造[編集]

電源は単相交流25kV50Hzを使用している。速度はタイプによって100km/h、120km/h、140km/h、160km/hである。ただし100km/hの個体は更新工事が行われ120km/hで走行が可能となっている。合計425両が製造された。(285両がユーゴスラビア鉄道向け、130両がルーマニア鉄道向け)

関連項目[編集]

電車 ŽS410系 - ŽS412系 - ŽS413系
気動車 ŽS710系 - ŽS711系 - ŽS812系
電気機関車 ŽS193形 - ŽS441形 - ŽS444形 - ŽS461形 - ŽS461形200番台
ディーゼル機関車 ŽS621形 - ŽS622形 - ŽS641形 - ŽS644形 - ŽS661形 - ŽS664形 - ŽS666形 - ŽS734形