エネルギー準位

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

エネルギー準位とは、系のエネルギーの値として可能な値。

概要[編集]

量子力学的には、エネルギーは離散的な値を取る。例えば、原子核のまわりにある電子はとびとびのエネルギーの値しか取れないため、 それらの中で遷移するときに出入りするエネルギーも離散的である。これによって、特定のエネルギー・波長周波数電磁波を放出する。 これがライマン系列バルマー系列パッシェン系列である。

また、電磁場をかけることによってエネルギー準位が分裂することが知られていて、ゼーマン効果シュタルク効果と呼ばれている。

結晶のような無数の原子のエネルギー準位が関わる場合には、非常に近い離散的なエネルギー準位が多く集まる。 これにより、エネルギーバンドと呼ばれる巨視的に見るとまるで連続なエネルギーを取っているかのように見えることがある。 バンドにおいては、その上端や下端、幅などが重要である。

関連項目[編集]