エネルギー準位
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エネルギー準位とは、系のエネルギーの値として可能な値。
概要[編集]
量子力学的には、エネルギーは離散的な値を取る。例えば、原子核のまわりにある電子はとびとびのエネルギーの値しか取れないため、 それらの中で遷移するときに出入りするエネルギーも離散的である。これによって、特定のエネルギー・波長・周波数の電磁波を放出する。 これがライマン系列やバルマー系列、パッシェン系列である。
また、電磁場をかけることによってエネルギー準位が分裂することが知られていて、ゼーマン効果やシュタルク効果と呼ばれている。
結晶のような無数の原子のエネルギー準位が関わる場合には、非常に近い離散的なエネルギー準位が多く集まる。 これにより、エネルギーバンドと呼ばれる巨視的に見るとまるで連続なエネルギーを取っているかのように見えることがある。 バンドにおいては、その上端や下端、幅などが重要である。