キャパシタンス

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静電容量から転送)
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キャパシタンスとは、電圧のかかったキャパシタなどでに電荷がたまる性質、またその値のこと。 静電容量電気容量とも。

概要[編集]

キャパシタンスはキャパシタ(コンデンサ)の素子値である。電気回路では並列接続での計算が簡単である。単位は主にファラドで、Cを用いて表記することが多い。 キャパシタンスがあると、電圧の変化は緩やかになり、電圧に対して電流位相が進む。普通の導線はキャパシタンスが小さく無視できる量であるが、0ではないので電圧が非連続な値を取ることはない。 直流に対してはアドミタンスは0だが、交流では純虚数のアドミタンスをもち、その大きさはサセプタンスと呼ばれる。 キャパシタンスは有効電力を消費しないが、静電エネルギーとしてエネルギーを蓄え、無効電力を消費する。

電気回路におけるキャパシタンスの計算[編集]

直列接続[編集]

直列接続されたキャパシタンス全体のキャパシタンスは、各キャパシタンスの{(逆数の総和)の逆数}になる。

逆数の計算を簡略化した表記で、を利用すれば、 2つのキャパシタンスを並列接続したもののキャパシタンスはである。(//はパラレル(平行)と呼ぶ。)
例えば2Fと3Fのキャパシタンスを並列接続したら1.2Fとなる。

並列接続[編集]

並列接続されたキャパシタンス全体のキャパシタンスは、各キャパシタンスの総和になる。

2つのキャパシタンスを並列接続したもののキャパシタンスはである。

例えば2Fと3Fのキャパシタンスを並列接続したら5Fとなる。

関連項目[編集]