国鉄佐賀線
佐賀線(さがせん)とは、佐賀県佐賀市の佐賀駅と福岡県山門郡瀬高町(現・みやま市)の瀬高駅までを結んでいた日本国有鉄道(国鉄)の鉄道路線(廃線)である。
概要[編集]
鉄道敷設表別表第113号に規定された佐賀から矢部川(現・瀬高)、熊本県の隈府(現・菊池市)を経て豊肥本線の肥後大津駅へと至る計画の予定線の一部である。更に途中の隈府で分岐して久大本線豊後森駅へ至る分岐線も計画され、こちらは宮原線として豊肥本線恵良駅から肥後小国駅までが開業した。
当線は諸富 - 筑後若津間で筑後川を、筑後若津 - 筑後大川間で花宗川を渡るが、どちらも舟運が盛んで通常の橋梁では大型船が通れない可能性が高いことから、筑後川橋梁は列車通過時以外橋桁中央部が23m上昇する昇開橋、花宗川橋梁は橋桁を両側に75度跳ね上げる跳開橋(跳ね橋)とし、名物となった。
しかし並行する国道208号の改良が進んでモータリゼーションが進展すると需要が減少。1968年(昭和43年)には赤字83線に指定されその時は廃線を免れるも、国鉄再建法による特定地方交通線に指定され、1987年(昭和62年)3月28日で廃線となった。国鉄が分割民営化され、JRが発足するほんの数日前のことだった。
ダイヤ[編集]
廃線前は1日10往復程度の列車が運行されていた。数は少ないながら、長崎本線・唐津線からの直通列車や鹿児島本線に乗り入れる列車もあった。これらは運用上の都合もあり、鹿児島本線への乗り入れは車両運用が共通化されていた矢部線への送り込みも兼ねていた。
また1980年(昭和55年)までは急行ちくご(熊本 - 長崎)が1日1往復運転されていた。グリーン車も連結された4両編成で、線内では筑後大川、筑後柳川にも停車していた。
駅一覧[編集]
所在自治体名は廃線当時のもの。
| 駅名 | 駅間 キロ |
営業 キロ |
接続路線 | 所在地 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 佐賀駅 | - | 0.0 | 日本国有鉄道:長崎本線・唐津線 | 佐賀県 | 佐賀市 |
| 東佐賀駅 | 2.3 | 2.3 | |||
| 南佐賀駅 | 1.7 | 4.0 | |||
| 光法駅 | 1.5 | 5.5 | |||
| 諸富駅 | 2.3 | 7.8 | 佐賀郡諸富町 | ||
| 筑後川信号場 | - | 9.0 | 福岡県 | 大川市 | |
| 筑後若津駅 | 1.5 | 9.3 | |||
| 筑後大川駅 | 0.8 | 10.1 | |||
| 東大川駅 | 2.5 | 12.6 | |||
| 筑後柳河駅 | 2.9 | 15.5 | 山門郡三橋町 | ||
| 百町駅 | 3.3 | 18.8 | |||
| 三橋駅 | 1.3 | 20.1 | |||
| 瀬高駅 | 4.0 | 24.1 | 日本国有鉄道:鹿児島本線 | 山門郡瀬高町 | |
跡地[編集]
瀬高駅と佐賀駅には佐賀線の列車が発着していたホームが残っている。また佐賀駅は佐賀線廃線前に高架化が行われ、佐賀線が通っていた高架橋も短い区間ながら残されている。
筑後川を渡っていた筑後川橋梁は撤去されずに残され、遊歩道として使われている。昇開橋も稼働状態が保たれている。
特定地方交通線/公団凍結線/その他国鉄工事線 |