キルギス鉄道
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種類 | 国有企業 |
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略称 | КТЖ |
本社所在地 |
![]() ビシュケク |
設立 | 1992年/1994年 |
業種 | 運輸業 |
事業内容 | 鉄道事業 |
代表者 | アサマト・アブドゥカリモヴィチ・サキイェフ |
従業員数 | 約5000人 |
所有者 | キルギス政府 |
外部リンク | https://railway.kg |
キルギス鉄道(キルギス語:Кыргыз Темир Жолу、略(КТЖ)、ロシア語:Кыргызская железная дорога、略:КЖД)とはキルギスで鉄道事業を行う国有鉄道である。
地理的問題[編集]
キルギスの国土の95%は山岳地帯である。そのため、国内の鉄道網を数百kmしか存在せず、外国の本線からの支線だけで鉄道網が成り立っており、北部のカザフスタンからの支線と南部のウズベキスタンからの支線がある。これらはそれぞれ孤立しているため、国内においては接続していない。国内の接続をするためには建設のため多額の費用がかかる。
歴史[編集]
キルギスの鉄道網はキルギスがソビエト連邦だった時に建設された。キルギスは近隣の国との国境を気にせずに鉄道が建設された。モスクワが基準だからね。仕方ない。その結果、現在ではキルギスには5つのサブ鉄道網で構成されており、キルギス領内では相互に接続されず、それぞれ独立した運行形態をとった。
キルギスにおける最初の鉄道路線は1924年にルゴヴォイとビシュケクの間で建設された。1948年にはバルイクチまで路線が延長され、1950年に運行を開始した。
カスピ横断鉄道の拡張によってウズベキスタンから支線が4つキルギスまで延長された。
1992年に、キルギスは独立し、大統領令によって北部の支線鉄道はキルギス鉄道として設立された。1994年には南部のウズベキスタンからの支線がウズベキスタンからキルギスに移管され、キルギス鉄道の管理下におかれた。2005年の大統領令によってキルギス鉄道は現在の名称で存続している。
独立後の鉄道プロジェクトは2022年に大統領が発表した。それは北部支線のバルイクチからコチコルを経由して国内のカラケチェ炭鉱までの186kmの路線を建設することだった。
鉄道網[編集]
キルギス鉄道は、ロシア軌間(1520mm)で路線を運行している。路線網は全長425kmに及び、島運用に分かれる。またアルバニア鉄道と同じく全路線が非電化である(ただし、国境付近にカザフスタンの交流電化鉄道が一部キルギス国内を通っている)。路線の一覧は以下の通り
車両[編集]
ソビエト鉄道がCIS(独立国家共同体)によって分割される際、キルギスには貨車1644両、客車450両、ディーゼル機関車50両が継承された。貨物輸送及び旅客輸送の衰退に伴い、車両数は減少している。現在では367両の客車が運行されている。2008年からはタシュケントで客車の延命工事が行われう、うち最近65両は41年分延命された。
2013年から2014年にかけてTE33A形ディーゼル機関車が6両発注された。
交通[編集]
旅客輸送[編集]
旅客輸送は申し訳ない程度の役割しか果たしていない。キルギス南部の支線は旅客輸送は完全に廃止されている。北部では運行本数が大幅に削減された。また、ソ連崩壊後、旅客輸送は85%減少した。2023年には30万人強の乗客が輸送された。
- 国際輸送
- 国際列車は全てカザフスタンを経由してロシアへ至る。
- 国内輸送
- ビシュケク-トクモク間(毎日)
- ビシュケク-カイイングディ間(毎日)
- ビシュケク-バルイクチ間(夏季のみ)
- ビシュケクバルイクチ間では2022年に客車が観光用に改造され運用され始めた。
貨物輸送[編集]
キルギスの独立後、同国の工業生産は70%減少した。キルギス鉄道の貨物輸送も1991年以降、同程度減少した。主な輸送品目は、非鉄金属、石炭、綿花、セメント、穀物、砂糖、石油製品である。キルギス鉄道は輸出の40%、輸入の70%を占める。
計画[編集]
中国鉄道網との接続[編集]
中国の一帯一路の一環として、キルギスを経由して中国とウズベキスタンを結ぶ鉄道計画が立てられた。南疆線の終着駅のカシュガルで接続される予定である。ウズベキスタン側は同国最東端のコラスフで接続する予定である。2024年時点でこの計画の資金調達と技術的な実現可能性は依然として不透明である。
カシュガル=アンディジョン線を参照。
電化[編集]
キルギス北部のルゴヴォイ=ビシュケク線の電化により最高速度は60kmから120kmに旅客列車の平均速度は33km/hから70~80km.hに、貨物列車は90km/hに引き上げられる予定である。電化の利点は輸入ディーゼル燃料を必要としないことであり、国内の水力発電を利用できることである。
バルイクチ-カラケチェ間[編集]
詳しくはバルイクチ=カラケチェ線を参照。
北部ルートと南部を鉄道で結ぶために、1990年代からバルイクチからジャラル・アバード間の350km以上に及ぶ鉄道路線が計画されてきた。この路線はカラケチェ近郊のの豊富な石炭鉱床の開発にも約経つとされ期待されていおる。とりわけ、まずはカラケチェまでの路線が建設中であり、2022年に着工し、2030年までには完成するとのこと。
その他[編集]
キルギス鉄道はキルギス最大の企業の一つで、5000人以上の従業員を擁しており、同国で最も税金の高い企業の一つでもある。