ウズベキスタン鉄道
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種類 | 国有企業 |
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略称 | OTY(OʻTY) |
本社所在地 |
![]() タシュケント |
設立 | 1994年11月7日 |
業種 | 運輸業 |
事業内容 | 鉄道事業 |
代表者 | ズファル・ナルズッラエフ |
従業員数 | 約66000人 |
外部リンク | https://www.railway.uz |
ウズベキスタン鉄道(ウズベク語:Oʻzbekiston Temir Yoʻllari)とはウズベキスタンで鉄道事業を行う国有鉄道である。
歴史[編集]
1991年のウズベキスタン独立後、鉄道網はソ連から引き継がれたため、基本的に今日まで軌間などのインフラがロシアのものに準拠している。ウズベキスタン鉄道は1994年11月17日に設立された。ズベキスタンの独立は、近隣諸国との国境が国家間の国境となったことを意味した。これは、ロシア帝国時代およびソ連時代の鉄道建設においては考慮されていなかった。新たな国境は、現在、鉄道路線をところどころ分断している。(特にキルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)
独立以来ウズベキスタンの鉄道網は2500km以上にわたって延長され、さらに1170kmの路線が改修された。新規に建設した路線は近隣諸国を通過する輸送を回避できた。
また一部の路線は高速線へと改造されている。
独立後も電化が進められ、タシュケント近郊、首都から南西部、カザフスタン方面の路線などが電化された。
会社[編集]
組織[編集]
2019年2月1日にウズベキスタンで新たな運輸省が設立され、鉄道も管轄することになった。長年運輸省の長官を務めていたラマトフ・アチルバイ・ジュマニヤゾヴィチが大臣に就任した。
ウズベキスタン鉄道の本社はタシュケントにある。2016年から2018年の間、ウズベキスタン鉄道には約20億米ドルが投資された。
ウズベキスタン鉄道は株式会社として組織され、多数の子会社を抱えている。これには客車貨車の生産施設が含まれる。そこでは2024年には2231両の貨車と12両の客車が製造された。さらにウズベキスタン鉄道は輸入品を削減するために、鉄道車両の付属部品などをを製造する鉄鋼工場と車両工場を運営している。さらには道路や航空機の部品も製造している。2023年には包括的な鉄道改革が開始され、以前はウズベキスタン鉄道に属していたが鉄道事業に直接関与していなかった29の企業が分社化された。
タシュケントメトロは2016年にウズベキスタン鉄道に統合された。
従業員[編集]
2019年の時点でウズベキスタン鉄道の従業員数は93000人で、そのうち約50000人が鉄道会社で働き、残りが関連会社で働いていた。
職員研修は、タシケント鉄道運輸工学研究所と、タシュケント、サマルカンド、コーカンドにある3つの鉄道学校で行われている。タシケントの研究所は、輸送組織と物流、電気機械、建設、経済学の4つの専門分野を提供しています。毎年1200人の学士号と100人の修士号を輩出している。さらに、毎年約2000人の鉄道職員がここで研修を受けている。
鉄道網[編集]
1520mm軌間の路線網の大部分は単線である。総延長は7488kmでうち3329kmが25kV50Hzで電化されている。電化の大部分は独立後に行われ、2010年から2018年の間に1158kmが電化された。電化工事は現在でも継続されている。一部区間(タシュケント-ブホロ間など)は250km/hとなっている。
車両[編集]
ウズベキスタン鉄道は約500両の機関車、約2万両の貨車、700両の貨車を保有している。
ディーゼル機関車は9つの車両基地で整備される。TEP70形ディーゼル機関車、2TE10M形ディーゼル機関車、2TE10L形ディーゼル機関車、2TE10B形電ディーゼル機関車、3TE10M形ディーゼル機関車、UzTEE16M3形ディーゼル機関車、そして入換用のCHME3形ディーゼル機関車がある。
電気機関車の中には2013年に中国で製造されたCNR大連のO'ZELシリーズの機関車が11両在籍する。
客車ではレンフェ130形に類似したタルゴ社の製造した4両連接列車が使われる。
2024年にはウズベキスタン鉄道は12両の客車を自社製造し、28両を購入した。
輸送[編集]
旅客輸送[編集]
2018年から2024年の間、1億2750万人の乗客が鉄道を利用し、317億人/kmが移動した。
2023~2024年では接続数が倍増した。
観光列車では、ロシアの豪華列車のゴールデン・イーグル号が乗り入れる。
貨物輸送[編集]
ウズベキスタンの貨物輸送の55%は鉄道によるものである。2016年から2024年の間に、鉄道は約6億650万tの貨物を輸送した。2080億t/kmのうち、11%が輸出、14%が輸入、23%が通貨輸送だった。
アンディジョンには大規模な物流センターがあり、中国からのトラ悪で到着した貨物は、特にコンテナが鉄道に積み替えられてる。