ウィーンブリッジ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ウィーンブリッジとは、4つの抵抗器と2つのキャパシタをブリッジ型に配置する回路のことである。 ブリッジ回路の1種である。ドイツ物理学者マックス・カール・ヴェルナー・ヴィーンの名にちなむ。

概要[編集]

既知の抵抗器の抵抗値やキャパシタのキャパシタンスで、未知のものの抵抗値やキャパシタンスあるいは周波数を測定するための回路である。

平衡条件[編集]

平衡条件というのは、下記回路図で言うと、電位差VV=0にするということである。

回路図

一般にブリッジ回路では

Z1Z4=Z2Z3

と対角線同士をかけたものが同じになる関係が成り立つ。 これは、V=0より、電圧が分圧される比が等しいということ(Z1:Z2=Z3:Z4)から導かれる。

以下角周波数ωとして、並列接続のときのインピーダンスの関係をパラレルの記号(a//b=11a+1b)を用いて表す。
ウィーンブリッジでは

  • Z1が抵抗R1とキャパシタC1の並列接続でZ1=R1//1jωC1
  • Z2が抵抗R2とキャパシタC2直列接続Z2=R2+1jωC2
  • Z3が抵抗R3のみでZ3=R3
  • Z4が抵抗R4のみでZ4=R4

であるので

(R1//1jωC1)R4=(R2+1jωC2)R3

となる。これを整理して

R11+jωC1R1R4=1+jωC2R2jωC2R3

分母をはらって

jωC2R1R4=R3(1ω2C1C2R1R2+jω(C1R1+C2R2))

これを実部虚部をそれぞれ比較しやすいようににすると

R3(1ω2C1C2R1R2)+jω(C1R1R3+C2R2R3C2R1R4)=0

これの実部

R3(1ω2C1C2R1R2)=0

より

ω2=1C1C2R1R2

また、虚部

C1R1R3+C2R2R3C2R1R4=0

の両辺をC2R1R3で割って

C1C2+R2R1R4R3=0

よって、平衡条件は

{ω2=1C1C2R1R2C1C2+R2R1R4R3=0

となる。これより(角)周波数とR2,R3,R4,C2が既知であればR1,C1を求められ、 逆にR1,R2,C1,C2が既知であれば(角)周波数を求められることが分かる。

関連項目[編集]