アルミニウム
アルミニウム(Aluminum)とは、元素記号Al、原子番号13、原子量26.98の軽金属の元素である。非鉄金属の中で最も一般的な材料である。
概要[編集]
銀白色で、やわらかく軽く、合金にすると固くなり強く、紙のように薄く引き伸ばせる性質(展延性)を持ち、圧延加工することも容易である。ただし高温に弱く、冷えやすいという弱点がある。
反応性がとても高い元素で、電気や熱をよく伝えることができる金属である。酸化しやすいが、表面に酸化皮膜ができるため二アブは腐食されにくくなる。利用される範囲は、食器、台所用具、飲料容器に用いるアルミ缶(飲料缶)、自動車の車体や車輪(アルミホイール)、アルミ箔、1円硬貨、航空機の機体、鉄道車両の車体などに使われている。
アルミニウム(aluminum)の語源は、「ミョウバン」の英語表記「alum」から派生した言葉に由来する。古代ギリシャでミョウバンがalumenと呼ばれたことにちなみ、フランスの無機化学者ドヴィーユがAluminumと命名し、この名が付いた。
酸化アルミニウムは「アルミナ(alumina)」と呼ばれる。
製造[編集]
アルミニウムの原料は、赤い色をした鉱石のボーキサイトから作られる。ボーキサイトは露天掘りにより発掘される。ボーキサイトから酸化アルミニウムを取り出し、電気分解して、アルミニウムをつくる[注 1]。
鉱石からの製造には大量の電力が必要とされ、る。そのため、ボーキサイトから抽出した金属アルミは、水力発電によって安価に電力が得られるカナダなどの国々で輸出が盛んである。
日本ではかつては水力発電が安かった静岡県の蒲原、新潟県や富山県でアルミニウム製造が盛んで、特に富山県ではアルミサッシなどの周辺工業も成長したが、アルミ缶などの資源回収率が高まると、国内で鉱石からのアルミニウム製造はされなくなった。
主な用途[編集]
関連元素[編集]
関連項目[編集]
注[編集]
- ↑ ホール・エルー法など。